過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

妻も、ゴホゴホと咳をしていた

おとうちゃんが、風邪で弱って寝ていると、あかりがドサッと上から覆いかぶさってくる。
──うわっ。おとうちゃんは、病人なんだ。そのうち、死んでしまうかもしれないんだからね。

「いつも、そんなことばっかり言って。いまはちゃんと生きているんだから、先のこと言っても仕方がないでしょう」
──まあ、とにかく。いまは動けないんだから、静かにして。

「だって、あかりちゃんは、いま一人で遊び相手いないし、寒いし。はやく薪ストーブに火を付けてよ」
 ▽
一か月前のことだった。
ほくも妻も、ゴホゴホと咳をしていた。伊豆への取材の仕事もキャンセルとした。相手が怖がると思うので。
ぼくはいまはもう完治したけれど、妻はまだゴホゴホとやっている。

あかりは、きょうは「はるの冒険遊び場」そして「キックボクシング」の練習日だ。朝からに楽しみにしている。
なにしろ子どもは元気だ。