過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里に越してくるとなると、仕事がないということで、それが大きなネックではある。

「子どもが川に行きたいと言うんだけど、これから行ってもいいなです」

──ええ? いいけど。もう寒いと思うよ。でも、遊びに来たらいいよ。ざぶんと川に入ったら、あとは焚き火ワークでもしようか。

ということで、まちなかかに一時間余もかけて遊びに来てくれた。シングルのお母さん、子どもは7つと3つ。あかりは8つだからお姉さん。
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来訪したのは4時ちかく。もう川で泳ぐという気温じゃない。

──じゃあ、このロケットストーブで、ご飯でも炊くか。
ということで、焚き火ワークとなった。

あとは、空き缶に穴をあけたり、石を割ったり、ビンのフタを潰したり、トースターを分解したり、物語をつなぎ合ったり、まあ子どもたちは次から次へと遊びを作っていく。
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楽しくて喜んでいる子どもたちの姿を見ていれば、親たちも幸せというものだ。

なあなにより、子どもは子ども同士で遊ぶのが一番いい。

親にすれば、親に依存してしまう子どもから気分的には、離れられるので心も安らぐ。

そして親同士、いろいろ悩みやこれからの不安、どこに引っ越そうとか、仕事をどうしようとか、つまらなさそうに行っている学校はどうしようとか、そんな語り合いをしているわけだ。とくにシングルマザーだと、二人の子どもを見ながらの仕事はたいへんだ。

そんなこんなで、炊きたての御飯と味噌汁で食事して、8時近くには、解散となった。
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近くに暮らしていれば、毎日のように子ども同士が遊んでお互いがラクなんだけどなあ。

山里に越してくるとなると、仕事がないということで、それが大きなネックではある。