過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里は高齢化で看とりと見送りのフェーズに入っている

建物を買うことにした。ここから徒歩1分のところにある。とっても日当たりのいい平屋。座っているだけでここちよい場所だ。
建物の所有者も知り合いだった。
しかし、そこは借地。
借地料を払い続けるのは、つまらない。建物の購入と合わせて、土地も買いたいところ。
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しかし、地主が売ってくれるかどうか。
地主とも親しいのだが、すでに施設に入っている。交渉は息子さんということになる。
さて、妥当な金額で買えるかどうか。なんとかなるかもしれない。
ここで、ひとつ大きな問題。土地が分筆されていないのだ。
分筆するとなると、その費用(土地測量)は30〜50万円はかかる。境界の曖昧なときは、50〜150万かかる。
そんな費用を負担したくない。地主もそうだろう。
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では、分筆しないで買うことはできるか。
可能と思う。そして、分筆しない分を安くしてもらう交渉も可能と思う。
問題は、おんなじ一つの筆に隣家があることだ。
その土地は使えない。しかし、その土地代金は払うことになる。それは仕方がない。
隣家は、土地所有者が代わるので、新たに契約してもらうことになる。それは、おそらく問題ないかと思う。
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隣家は高齢のひとり暮らし。借地なので、いつか建物は更地にして返すことになる。解体費用は100〜200万円はかかる。
そのあたりも含めて、うまい「解」を試行錯誤しているところ。
ともあれ、借地の上に建っている物件はややこしい。
分筆していない土地の売買もややこしい。田舎の物件は、こうした事例がいくつもある。
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ひとり暮らしのお母さんが施設に入って、売ることになった。地主もまた施設に入ることになったというケース。山里には次々と起きてくる。
山里は高齢化で看とりと見送りのフェーズに入っている。とにかく情報はたくさん集まる。山里の不動産業でもやろうかと思うほどだ。
それはそれで、寂しいことだけれども、新しい可能性はたくさんでてくる。そのあたりのつなぎの仕事はあるかとおもうのだ。