過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里の 夜半は俄かに ざんざ降り

山里の 夜半は俄かに ざんざ降り
子の寝息 山里の夜に ざんざ降り
子の寝息 けふは夜通し ざんざ降り
屋根叩く ざんざ降りにも 子は寝息
子の寝息 明け方にやむ ざんざ降り
ざんざ降り 屋根を叩くや 子の寝息

───昨日は夜通し、大雨が降っていた。屋根を叩く雨の音。それでも、わが子はすーすーと寝息を立てている。

この山里では大雨になると、町内放送で学校は休校の案内を流す。山奥の子どもが通学できなくなるからだ。そしてまた、どこか崖が崩れて道路の補修が必要になってくる。


気田川や 夜半の大雨 水たたえ
気田川や 夜半の豪雨に 水たたえ

───気田川は水をとうとうとたたえている。濁流が澄むまでには数日かかる。鮎がいる季節だと、こうした濁流のときには、投網をつかうとたくさんの鮎が捕れる。