過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

古民家をリノベーションしてオシャレ空間、ネットワークづくりにしようという動きが起きつつある

終わっていく過疎地、田舎の人々。みなさんもう80代、高齢化でからだが動けない。田んぼや畑もつらい。もう断捨離に入っている。

心配なのは、自分たちが死んだら、家だけが残る。しかし、子どもたちは帰ってくることはない。
葬式などに200万円くらいかかるうえに、空き家を遺したくない。家を解体するとなると、200万円余は費用がかかる。
なんやかやとお金はかかるのだ。
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そこで、もうタダ同然でもいいので土地と家をもらってほしい。山もそうだ。
そうした古民家をリノベーションしてオシャレ空間、ネットワークづくりにしようという動きが起きつつある。

隣町の、二俣でも森町でも、そんな萌芽を感じた。
いま自分が20年くらい若かったら、やれそうなことはたくさんあるのだがなあ。
しかし、そういう元気もワザもない。ので、そのあたりは、ネットワークづくりをしていくことで、人と人を結ぶ。そのうち、適材があらわれてくると思う。
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いま依頼されていることがある。

その方は、借地に家を建てて60年くらい暮らしている。自分たち夫婦が死んだら、借地なので家を解体して更地にして返さなくちゃいけない。
多額の費用がかかる。家を解体するのも忍び難い。
そこで、土地を売ってもらって、然るべき人に家を活用してもらいたい。

そういう老夫婦の依頼を受けて、東京にいる地主に手紙を作成しているところ。土地を売って欲しい(60年も借りているのだから、とても安く、タダ同然で)と。

まあ、そういう事例がこれからたくさん増えてくることと思う。