過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

他人のサポートをすることで、自分の世界が動き出す

臨死体験した友人がいる。「本にしてみたら」と声をかけた。友人は書き出した。
これからの時代、価値があるものと思った。親しい出版社に出版企画書をメールした。

A社:うちのカラーに合わない。こういうのは、専門家じゃないと読まれない。
B社:親しい編集者が編集長になった。長い付き合いで親しい。丁寧に感想を送ってきてくれた。こうしたらいいとアドバイスももらった。けれど、決定には至らない。
C社:もう担当者は退職。なしのつぶて。
D社:もう担当者は退職。世代代わり。なしのつぶて。

ということで、角度を変えてみた。
ある財団に、助成金を申請した。これが1月末。採択されれば、その費用で自費出版という道もある。そして各地で講演してもらう。がしかし、これは採択されるのかどうかわからない。3月に結果がでる。
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一昨日、C社(かなり大手)から電話があった。
おもしろいので、本にしたい。縁がありそうだから、わたしが担当したい。社内会議に企画書を出したい。それについて、タイトルはどうしましょう、どういう角度から掘り下げましょうという話になった。

C社は、ぼくがかつで企画した本が、いまも売れていて累計16万部、もひとつは7万部。ということで、池谷が企画する本でこれまでの実績があるので、可能性はあるかもしれない。そういう話になった。

ということで、C社が今月、友人のところを訪ねて具体的な打ち合わせに入る。動き出す。

まあしかし、今の出版業界、本は売れない。書店も姿を消している。うまくいくかどうか、それはまったくわからない。
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これは、友人の出版サポートであり、ぼくはつなぎの役目だ。
自分のものだと力が入らないけれど、他人のものだと力が入る。というか、あんまり執着がないので、客観的に見られて気楽で伝えやすい。そのことで、伝わることもある。

そうしてここが大事なんだけど、他人のサポートをするということで、自分の世界が動き出すってことがある。これは、人生で幾度も体験していることだ。そして、節分あけで、いろいろ動き出す。エネルギーが湧いてくる。

まあともあれ、このように縁を繋いで仕事する。つねに人生、綱渡り。