過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

それ、もしかして、脳梗塞の可能性あるよ

なにげに電話してたら、「昨日クラクラして、今朝もクラクラしている」と言う。
82歳のTさんだ。ひとり暮らし。

昨年の夏など、一か月北海道を車中泊するほどの体力、知力、工夫力の方。
でも、やはり年齢という壁はある。

───それ、もしかして、脳梗塞の可能性あるよ。大至急、救急車をよんでみてもらったほうがいい。

そう勧めた。それで救急車を自分で手配。かかりつけ医に連れていったもらう。が、さいわい問題はなかったようだ。
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ぼくの母親は姉の家に同居している時、トイレで立ち上がれなくなった。様子が変だという。「まあ、一日様子を見るか」といっているうちに、脳梗塞で右手右足の半身不随。以来、裁縫の巧みだった人が何もできず、自己否定感に襲われる。回復せず。

知り合いのお坊さんは、右手がしびれるかなあと思いつつ、新潟までクルマで往復。「不思議と車が左へ左へと行くんだ」という。それで、しらべたら脳梗塞。そして、片麻痺。もう治らない。

デイサービスを経営している時、利用者さんを迎えに行く。朝、転倒した聞いた。やりとりをしていると、どうも発音がおかしい。これは? と思って即座に救急車を呼ぶ。やはり脳梗塞だった。
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救急車を呼ぶなんて大げさだからと、みなさん躊躇する。しかし、脳梗塞などは、一刻の猶予も許されない。自分で病院に行って診てもらおうなんてしていると、検査検査で待たされるうちに、脳細胞が壊死してしまう。

だから、あれ?おかしいな。相方の喋り方がいつもと違うと思ったら、有無を言わさず救急車を呼ぶ。ドクターへリだ。

脳梗塞して、4〜5時間以内なら、tPA(ティーピーエー:プラスミノーゲンアクチベータ)が使える。血栓(血の塊)を溶かす薬で、詰まった血栓を溶かし、血液が再び流れるようにするのだ。