過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スケッチは観察

スケッチしていると、とってもい観察になる。
あかりは、いつもスケッチを描くようになってきた。
───出かけるよ。スケッチブックもったかい?
「もったよー」
──じゃあ、いくか。
  ▽
まちなかに行くときは、看板のデザイン、家のデザインなど、これいいね。ここはこうしたほうがいいね、あれおもしろいねと、自分が制作したらどういうふうにするかというところから、話し合っている。

まずは本門佛立宗の正晨寺(しょうしんじ)を訪ねる。
この方は、総本山の大学の理事長をされている。たいへん教養に溢れた方だ。

いつもは、日蓮教学、八品派教学、種脱相対論、あるいは万葉集古今集や俳句について論じあうのが楽しみ。
きょうは、住職と友人の中上画伯の絵の話しになった。
いかにして絵を宗教界に売り出していくか、というところから。
 ▽
その間、あかりは暇なので、台所のスケッチをはじめた。炊飯器、鍋、釜、まな板と描いてた。
それを見せると、住職はたいそう感心してくれた。あかりはサインを頼まれてプレゼントしてた。
「これは宝物にするんだ」と住職は喜んでくれた。

それから、布絵作家の竹山さんの家に本の打ち合わせに行く。
あかりは、暇なのでやはり台所などスケッチしていた。
なんとか、画集は今月で完了。来月に納品かな。
「画集ができたら、池谷さん、展覧会を企画してね」と竹山さん。
──やりましょう。地元の新聞社にも掲載してもらいます。
竹山さんは、ひとり暮らし。今年88歳になる。

近頃は、こけし人形の布絵を毎日作ってはみんなにプレゼントしている。3枚目の写真