過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いつ死んじゃうか、わからないので早く作ってね。姉はもう94歳だし、まず姉に見せたいから

「いつ死んじゃうか、わからないので早く作ってね。姉はもう94歳だし、まず姉に見せたいから」
竹山美江(たけやまよしえ)さんの「もめん大好き」(第2集)をつくりだした。布絵の作品集である。
第1集は4年前に作らせてもらった。天浜線の駅や車窓の風景、古民家などを中心に、300点以上の作品から160点を収録した。新聞はその時のもの。最後の写真は、今年2月の個展のときのもの(くんま水車の里)。
今回は、山野草、道端の草花、花紋、写楽人形、お地蔵さんなど200点余となる。なんとか10月発行に向けて作業中。
「夫と別れて、幼い二人の子を抱えて生きてきた。50代になって布絵に目覚め、60代になって教室に通ったのよ。それから30年余もずっと作り続けてきた。わたしはもめんが好き。布との出会いが楽しい。まだ元気で生きている限り、布絵を作り続けていくわよ」
竹山さんも87歳になる。ひとり暮らししながら、日々、創作に打ち込んでいる。 細かいクロスステッチもつくっている。こんど、あかりのために布のバッグを作ってくれるという。