過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

なあんだ、現世とちっとも変わらないじゃないか

「倶会一処」(くえいっしょ)という言葉がある。
浄土系の教えでよく言われる。
仏菩薩と浄土で一緒に暮らすという意味だが、一般的なとらえ方では、あの世でまた、親しかった人と出会える。というような意味で使われる。
 
しかし、よく考えてみると、人はいい人ばかりじゃなくて、憎たらしい人、嫌なヤツにも出会ってしまうかもしれない。そうすると、また嫌な思いもするし、腹が立つこともある。
 
───なあんだ、現世とちっとも変わらないじゃないか。
 
ということになる。そこを観察していくと、「あ、そうか。この現世こそがじつはあの世だった、浄土だった」ということになるのかもしれない。
 
すなわち、現世浄土だ。
あるいは「禍福は猶あざなえる縄のごとし」「人間万事塞翁が馬」。
 
いいことがあるから、悪いこともある。悪いこともあるから、いいこともある。ワンセット。
 
とらえ方次第。憎たらしい人、つらいこと、いやなことがあるからこそ、苦労を味わって魂が磨かれる。お金があって地位があって余裕の人生だとしたら、ぼくなんか、鼻持ちならない嫌なヤツになっていたと思う。ということで、苦労の人生、これからも続く。はあ( ´Д`)=3