過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

この世とお別れするかもしれないという心で歌うと

「死ぬのが怖くて、〈今日でお別れ〉を何度も聞いている」。
───亡き友のFacebookのタイムラインに書かれてあった。
〈今日でお別れ〉は、作詞:なかにし礼 作曲:宇井あきら 歌:菅原洋一。歌は、菅原洋一よりも水原弘のほうが心に響いていたようだ。
その方とは、おもにFacebookのやりとりであったが、本を買っていただいたり、電話でやり取りしたこともあった。
生前、血圧もよく下がって目眩がするとか、低血糖でよく倒れたとか書いていた。そろそろあぶないなあと思っていたところだった。
〈今日でお別れ〉は、男女の別れの歌なのだが、この世とお別れするかもしれないという心で歌うと、すごみがあるなあ。
デイの施設で、毎日10曲くらい歌をリードしている。戦前・戦後の歌謡曲、童謡と唱歌など。きょうは、「鈴懸の道」「大阪ラプソディ」「喜びも悲しみも幾歳月」「ゆりかごの歌」など。
たんなる歌謡曲唱歌であっても、深いところから共感できると、人生の深みに触れるものがあると感じた。