過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ブッダ

あの難解至極の、道元禅師の『正法眼蔵』が、「おお!そういうことだったのか」と、感銘することしきり。

あの難解至極の、道元禅師の『正法眼蔵』が、「おお!そういうことだったのか」と、感銘することしきり。 スマナーラ長老「道元禅師を語る」。こんな感じで質疑応答しながら、説法をいただいた。たいへんに充実していた。 2日間のインビュー取材。2日間で…

「現成公案」とは、この瞬間瞬間の我が身に起こる現実そのもの

早起きして、これから東京に向かう。家族と友人の5人。あかりもいく。二泊三日。帰りには、あちこち寄りながら。東京の幡ヶ谷のゴータミー精舎でスマナサーラ長老のインタビューだ。「道元を語る」の本作り。「現成公案」の巻をメインに行う。ゼミ形式で行…

ぼく自身のありようとしては、 「つねに変化に対応する」「変化に対応してダンスをする」ってところだ。

「強さってなんなのかなあ」と考えたとき、一般的には「負けない」「あきらめない」「つづける」というワードが出てくるのかなあ。 ぼくは、そのどれもが苦手すぎる。とくに「あきらめない→すぐにあきらめる」「つづける→つづかない。他に興味が移る」。 で…

ネヨー ネヨー パーラネヨー パーラサンネヨー ボーディー スヴァッハー

ネヨー ネヨー パーラネヨー パーラサンネヨー ボーディー スヴァッハー 寝よう、寝よう。しっかり寝よう。ちゃんと寝てみんなで悟りの世界にいこう。まあそういう意味だ。 あかりを寝かしつけるのが20時。あかりが、その時間になると、そんなふうに歌ってい…

声を出すというのはいい。そして、みんなで揃って唱えていくのはいい。元気になるし落ち着くしエネルギーがアップする

これまで出会った、各宗派のお経や真言の唱え方をみてみた。 日蓮宗系のお経は、木鉦(もくしょう)を叩いて、リズミカルに唱える。最初は、雨だれ式。続いて、中拍子、本拍子と打ち方が高速になってくる。加持祈祷的なエネルギーになる。 ▽浄土宗は、木魚を…

あそぼう、あそぼう、いっしょにみんなであそぼう『般若心経』

ガーテー ガーテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディー スヴァッハー亡くなりそうなそうな方がいて、その方を念じて唱え続けたという。「いつも一緒にいてあげる」と。いわばポア(来世にいいステージに転生しますように)としてのマントラ。死の世界…

こんど「道元を語る」をテーマに本作りのための打ち合わせ。

テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老とZOOMで打ち合わせ。 こんど「道元を語る」をテーマに本作り。6月に取材させていただいて、原稿作りに入る。 ▽──長老、おひさしぶりです。また、本を作らせてもらいますのでよろしくお願いします。 「はい。池谷さんの手…

仏教の源泉であるインドの哲学、死生観、ものの考え方も紹介するって本

インド人女性との対話① 彼女は、日本人の男性に嫁いで来日した。東インドのベンガル州出身。バラモンの家系に生まれた。ベンガル語、ヒンディー語、英語、日本語が流暢である。インドでは、学生時代、外国人の旅行者の通訳をしていた。 ──どんなグループの通…

ぼくのほうで全面的にリライトすることになった

ぼくのほうで全面的にリライトすることになった。 PHP研究所と著者と私とで三者会議、ZOOMで東京〜浜松〜大阪。240ページを100ページに削ったものの、自分史、自費出版のレベルで、お金を出して本を買ってもらうという商業出版は至らないとP社。 ▽で、ぼ…

浄土真宗のお坊さんとの対話 戦時教学とは

②浄土真宗のお坊さんとの対話。 ◉戦時教学とは ──「戦時教学をきちんと反省してこなかったことも要因」と言いますが、そもそも「戦時教学」ってどういうことですか。 「戦時教学というのは、天皇制ファシズムを聖戦という美名の下で、侵略戦争体制を翼賛…

西本願寺は「新領解文」について、内紛状態になっている。

浄土真宗のお坊さんとの対話。いまお西(西本願寺:浄土真宗本願寺派)は、「新領解文」(しんりょうげもん)について、内紛状態になっている。門外漢には、きわめて微妙で難しい問題だ。ということで、そのあたりもふくめて会話した。 ◉江戸時代に起きた三…

おしゃかさまってへんな人だよね

「ねえおとうちゃん、おしゃかさまってへんな人だよね」 ──うん? どうして? 「だって、お布施してもらった食べ物をちょっと口に入れたら、おかしいな?とおもっても、食べて死んじゃったんでしょう。それっておかしいじゃん」 ──うん、そうだね。体に悪そ…

ZOOM楽座。「いまオウムを語る」4月22日(土)14時〜17時の3時間。

ZOOM楽座の案内。「いまオウムを語る」4月22日(土)14時〜17時の3時間。参加ご自由。内調の人でも公安の人でも、だれでも。できれば、サマナ(元オウム)の人に出てもらいたいが、難しいだろうなあ。顔出しご自由、匿名ご自由。途中入退室可。聞くだけ…

美輪明宏の「『法華経』」の企画

きょうは出版企画書作り。本業に回帰しつつあり。「美輪明宏さんの本なら是非」という出版社があり、一つ仕上げた。美輪さんの目に止まれば、インタビューして本に仕上げられる。 美輪さんとは30年前に駒沢公園ちかくの邸宅を訪ねて、インタビューで本を作…

人間というのは、目に見えない妖怪とか魔とか精霊とか神々と関わりながら生きているのかもしれない

あかりは妖怪が好きで、いつも寝る前に妖怪の本を読んでいる。おかげでトイレに一人で行けない。「おとうちゃん、トイレ」といって、夜中にトイレに付き合わされることになる。 こないだは、「忙しい妖怪」の話をしてくれた。その妖怪がとりつくと、「忙しい…

もっとも枢要な一点。「自分の頭で考える」。そこが、創価に決定的に欠落している点であるが、そこは指摘しなかった

友人の創価学会員が訪ねてきた。明るい気さくないい人である。ぼくはいつも創価を批判しているわけではなくて、そのいいところ・ダメなところも見ている。学会批判して論争しても疲れるだけ。自分なりに創価のいい点を挙げてみた。次の3点。 ①自分で祈るこ…

「法華経」とは蓮の花の教え

「法華経」とは蓮の花の教え(英語でいえば、The Lotus Sutra)だ。それも純白の蓮。 蓮は、泥中から育つ。泥の中から泥を栄養素にして育つ。泥なくして蓮は育たない。そして、蓮は泥から出て泥に染まらない。そこの一点に象徴されるのが、南無妙法蓮華経。 …

霊的存在と仏教の鎮護国家の思想、そして日蓮の教え。ざっくりと俯瞰してみた。

霊的存在と仏教の鎮護国家の思想、そして日蓮の教え。ざっくりと俯瞰してみた。 ①人と国土は霊的な存在とかかわりがある。 ②霊的な存在とは、目に見えないもの、はたらき。いわば精霊とか神とか先祖だとか諸天だとか守護神だとか。スピリット。 ③それらが、…

いわばなんでもすぱすぱと切れる「魔法のナイフ」のようなもの

テーラワーダ仏教の僧侶、スリランカのスマナサーラ長老にお会いして39年。そのときは、子育て中のお母さんたちの集いのようなところで、仏教を教えていた。はじめてそのお話に接した時、私には内容はまったくわからなかった。ただ、赤ちゃんや幼児と楽しく…

村上光照老師の葬儀が昨日だった

村上光照老師の葬儀が昨日だった。20年くらいまえに伺った話をまとめてみた。この何十倍と法話があるので、なんとかかたちにしたいもの。 ▽◎ほんとうの仏道をとことん究めたいおやじが戦死して、ぼくは母ひとりで育てられた。とことん金がなかった。大学では…

子育てこそ先祖供養かも

「子育てこそ先祖供養かも」。墓参りはほとんど行かない。そこに、先祖がいるとは思えない。ただ、ときどきというか、日常的にお経とお題目や念仏、真言はよく唱える。それは自分のエネルギーアップのためではある。心境を澄ますためである。けっして、先祖…

仏教は「加上」で説明できるのかもしれない。

仏教は「加上」で説明できるのかもしれない。 ▽一つの思想や学説が立つと、さらにそれを超克するために異なった思想や学説がおこってその上に付加され、こうして思想・学說は歴史的に発展していく。歴史的にたえず新しい説が現われ、上へ上へと積み重ねられ…

「即」ということばが、よく仏教(大乗仏教)に出てくる

「即」ということばが、よく仏教(大乗仏教)に出てくる。即とは、「すなわち」という意味合いで使われる。即席ラーメンのように、「ただちに・時を移さず」という意味もあるが。 本来、異なった概念・ありようを「即」で結びつけてしまうのが、大乗仏教であ…

なんだっていい。しかし鎌倉時代の祖師たちにひかれる

鎌倉時代の祖師のことを探求するのが大好きである。日課である。とりわけ親鸞、道元、日蓮。 哲学的、実存的な深みで、道元と親鸞に惹かれる。教義・法門の構築、その実践的な生き方として日蓮に惹かれる。 ただ、日蓮には、親鸞、道元のような哲学的、実存…

原始仏典を「楽しい」というキーワードで検索してみた

ブッダの教えは、「苦」「無常」「無我」。出世間の教えであり、執着こそ苦の原因として、それを外すことを教える。そして、もろもろは過ぎていくと無常を説く。そうすると、その教えは静寂だが、明るくはない。けっして楽しそうなイメージではない。という…

まのあたり体得されるこの安らぎを、そなたに説き明かすであろう スッタ・ニパータ

「事実ってなあに?」「曖昧ってなあに?」とあかりが聞いてくる。「辞書をひくといいよ」と教えている。 辞書は枕元、食堂テーブル、居間とあちこちに5冊置いてある。ほとんど図書館のリサイクル本。 でも、あかりは面倒がってなかなか引かない。「おとう…

気づきを持ってしっかり、ちゃんと怒ってもいいのだ

気安く声をかけたら、突然に猛烈に怒りだした。「おまえなんか、だっきらいだ」という。なんのことだか、さっぱりわからない。その人の家で何かわるいことをした? 記憶がない。その人に家に行ったのは10年も前のことだし。 で、そこで受け流してしまえば、…

オウムと統一教会 そして石井紘基の著作

「オウムの進出前には、ロシアには統一教会が布教していた。いつの間にかそれがオウム信者とすり替わってしまった」 そのように石井紘基は書いている。-------------------ソ連崩壊後の1992年3月、麻原は「ロシア救済ツアー」としてロシアを訪問、9月にはモ…

年表と言葉の定義の事典づくり

むかしは、ひとつの言葉がわからないと、人に聞いたり分厚くて重たい「広辞苑」引いたり、百科事典を知らべたり、図書館にでかけたりした。結局、よくわからなくて探求はそこでおしまい。ちなみに、学者の主な仕事のひとつは、所有な文献(とくに海外のもの…

法然、親鸞、日蓮 それぞれの師に対しての言葉

先日、御前崎市にある浜岡原発を見学した帰りに、近くの桜ヶ池に寄った。ここは、法然の師匠である皇円が龍の身になって入定(深く瞑想)している。法然はこの地を訪ねたと伝えられている。 法然は師匠の皇円に対してどう思っていたのだろうか。そして、同時…