過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いま「臨死体験」の本作りを始めている

いま「臨死体験」の本作りを始めている。
いろいろな事例がほしいところ。
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ある企画(ユニバーサルデザイン)を思い立って突然、お願いしたSさんとのやりとり。

「ぼくも臨死体験あるよ」という。

心筋梗塞で倒れた。大きな川が現れた。そこにイワナの大群がいた。
当時は、釣りが大好きで、毎日、釣りに行っていた。
釣るために車にもどらなくちゃ。車にもどったところで蘇生したという。
釣り竿を手にして川に入っていたら、死んでいたかもしれない。
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友人のSさんは、熱心な仏教徒
心筋梗塞で倒れた。
そのとき、黒い雲が突然、もくもくもくと湧いてきたという。
「ああ、あのとき南無釈迦牟尼仏と唱えられなかった」
と、自分の信仰を深く反省した。「悟るまで帰らない」といって、ミャンマーの森林僧院に出かけたのだった。
もちろん、そういうことを言う人に、悟った試しはないのだが。
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こないだA洋品店を訪ねると、臨死体験の話になった。

もう7年前、突然、くも膜下出血した。その日は肩がこって、痛くてたまらない。突っ伏して寝ていた。これはいけないと、自分で救急車を呼んでいるうちに、倒れた。

そこに妹がいて、連絡してくれた。でも、救急車は他に出ていてすぐに行けないという。
「息をしていますか」「していません」
「では、心臓は動いていますか」「動いていません」
「じゃあ、電話をスピーカにして、心臓マッサージしてください。やり方を教えます」それで、心臓がやっと動き出して、それから救急車がきた。

医者がいうには、「もうたぶん無理だと思います」と言う。家族は、葬式の準備をした。しかし、やがて生活反応が見られた。そして、蘇生した。

Aさんは言う。
臨死体験したんです。川があって、亡くなった若い頃の母が向こう岸にいた。
こちらが川を渡っていこうとしたら、母が「来るな来るな、あって行けあっち行け」と着物の袖を振る。それで、この世界に戻ってきた。
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川、光のトンネル、花園、幽体離脱して自分の寝ている姿を見ているなど、それぞれの臨死体験者には共通体験があるように思う。

そうした臨死体験をした方の話をしてもらう企画を思い立った。年内には講演会を行う予定。
また、「いちりん楽座」では、13分間心肺停止して蘇った長澤さんの臨死体験の話を聞く企画を行う。GoogleMeetによる自由参加。