過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ぼく自身のありようとしては、 「つねに変化に対応する」「変化に対応してダンスをする」ってところだ。

「強さってなんなのかなあ」と考えたとき、
一般的には「負けない」「あきらめない」「つづける」というワードが出てくるのかなあ。

ぼくは、そのどれもが苦手すぎる。
とくに「あきらめない→すぐにあきらめる」「つづける→つづかない。他に興味が移る」。

で、ぼく自身のありようとしては、
「つねに変化に対応する」「変化に対応してダンスをする」ってところだ。
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なにしろ、瞬間瞬間、条件は変化する。自分の心、肉体も変化していく。ころころ変わる。
ので、そのときの「いきおい」にまかせて動いてしまう。
それがうまくいかなかったら、また次の瞬間の変化に応じていくってところだ。相手に忖度なし。空気読まない。

この「いきおい」が大切。それは、考えから出てこない。
瞬間的な「ひらめき」だ。そこに、あんまり深い理由はない。

「ひらめく」「おもしろそう」と感じる、「なにかあるという予感」から動くと、不思議と縁がつながっていく場合が多い。うまくいくのだ。

ところが、いろいろ考えて計画を立てて足を踏み出すと、どうもうまくいかない。
それは、そこにもう「いきおい」がなくなっているので、波動的に相手に伝わらないから。
これでがんばる、この方法でやり抜くというのは、変化に対応できないで疲れてしまうのだ。どうも重たいので相手に響かない。
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仏教で言えば「諸行無常」。この世のことはすべてが変化する。自分自身ですら。
だから、「こう決めて、こうがんばる」というのは、羅針盤としてはあるけれど、現実に動いていく段階では、変わっていい。変わらざるをえない。

この瞬間瞬間をきちんととらえて行動するということになる。
それが、強さに通じていくのだと思う。

「つくべき縁あれば ともない はなるべき縁あれば はなる」(歎異抄