過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

近頃思うこと。

近頃思うこと。
①「未完」でいい。「未完」をもって「完」とする生き方。
どっちみち完成など、ありえない。途上でいい。途上で倒れることが、すなわち本望。進みゆく中で倒れるのがいい。
②あとは、「なんとかなる」。「なんとでもなる」。そして、死んだら、もうこの世界とは関係ない。しかし、生きている間は、精一杯、切に生きる。
③「ビジョン」は大切。しかし、「引き寄せ」の法則みたいに、ビジョンを描いて、なんとか実現しようと強く願うと、ぼくの場合にはうまくいかない。なにしろ、現実は、条件は刻々と変化するから。
だから、なにげにふわっと、漠然としたイメージこそが、じつは現実を引き寄せる場合が多い。あるいは、手放すといったらいいか。そのほうが、現実がやってくることもある。
④「因」はたいせつだが「縁」がきわめてたいせつ。結果を生むのは、原因があってこそである。しかし、「縁」がなければ、実際のところ、「因」は「果」をむすばない。
その「縁」は、むこうのほうからやってくる。ややこしいこと、面倒なこと、イヤなことの場合も多い。やってきたものを「縁」として、動いていくと、漠然としたイメージが作り上げられて実現していく。そんな気がしている。
⑤日々の生き方。当たり前の暮らし。出会った人。やってきた現実。それこそが、魂の修行の機会である。修行の場である。
あえて修行する必要もないのだが、やってきた現実をたいせつに生きること。そこに、宝がある。学びがある。気づきがある。
その意味では、修行とは「達成」ではなくて、えんえんと続く、生き方のありよう、ということもできる。