ガーテー ガーテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディー スヴァッハー
亡くなりそうなそうな方がいて、その方を念じて唱え続けたという。「いつも一緒にいてあげる」と。いわばポア(来世にいいステージに転生しますように)としてのマントラ。
死の世界、真理の世界は、行くも帰るも同時。行くも帰るもない。
なので、「行こう、行こう」よりも「あそぼう、あそぼう」と。
「あそぼう、あそぼう、いっしょにみんなであそぼう」と。
なるほど、響きも意味もなかなかいい。
いろいろ苦しみ、困難、つらさもともなう人生だが、みんな遊びにきているとも言える。
すべてが、あそびになっていくともいえる。
ZOOM楽座での岩崎さんの話から。
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もっとも有名なお経といえば、『般若心経』。
意味は難解だ。「色即是空」とか、いろいろ難しいことが書いてある。
けれども、素直に経典を読んでいくと、次のマントラが結論、エッセンスだということもできる。
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「是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多 呪即説呪曰
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提 薩婆訶」
はっきりとした究極の真理の言葉(響き、マントラ)。このマントラが全ての苦悩から救ってくれる。悩み苦しみを超えるものなのだ、と。
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漢文をそのままよめば、
「ぎゃーてーぎゃーてー はーらーぎゃーてー はらそうぎゃーてー ぼうじー そわかー」
となる。ぼくはこの音の響きはあんまり好きじゃないので、パーリ語(あるいはサンスクリット語)で唱える。
ガーテー ガーテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディー スヴァッハー
こっちのほうがスカッとしていて心地よいかな。
ガーテーは「行こう」
パーラガーテーは「しっかり(ちゃんと、完全に)行こう」
パーラサンガーテーは「しっかりみんなで行こう」
ボーディーは「悟りの世界、涅槃の世界、迷いや苦しみのない世界」
スヴァッハーは「さいわいあれ」のような意味あい。神仏に祝福みたいな感じ。