過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

読書

百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。ガダカナルの悲劇。

「立つことの出来る者は三十日、座ることの出来る者は三週間、寝たきりになった者は一週間、寝たまま小便する者は三日、ものを言わなくなった者は二日、まばたきしなくなった者は一日の命」百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。昨日に続いて。今回は、…

百田尚樹「永遠の0」読了

百田尚樹「永遠の0」読了。神風の特攻で散った祖父の最期を知りたいと、その孫が祖父の戦友を訪ねて聞いていく。530万部も売れたという。映画化もされた。ストーリーそのものは、そんなにおもしろいとは感じなかった。ただ、戦争のさまざまな事実の記述にお…

常に相手に重要感を持たせること。

常に相手に重要感を持たせること。相手に誠実な関心を寄せること。あなたのことを知りたいと思っていると行動に表すこと。------------------人間の行為に関して、重要な法則が一つある。この法則に従えば、大抵の紛争は避けられる。これを守りさえすれば、…

議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない

議論が好きなぼくとしては、耳が痛い。----------------------議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかないという結論に達した。 その方法とは――議論を避けることだった。毒蛇や地震を避けるように議論を避けるのだ。 議論は、ほとんど例外なく、双方…

デール・カーネギーの「人を動かす」

デール・カーネギーの「人を動かす」は世界的な超ベストセラー。-------------------人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、次の条項を守るにかぎる。 一、相手の話を、決して長くは聞かない。 一、終始自分のことだけをしゃべる。 一…

築91年の木造校舎

築91年の木造校舎。入り口の二宮金次郎の像もすごい。元の石神小学校。少子化で廃校が相次ぐ。廃校になると、次々と壊されてしまうのだが、こうして民間にまかせて活用している貴重な事例である。 校舎内では、地元のヒノキ材を使って、子どもたちの机と椅子…

中国AIを駆使したパワー、まことに恐るべし

AIについて探求している。中国の経済・軍事的な脅威もあるが、AIを駆使したパワー、まことに恐るべしの感を持った。 以下、野口さんの「AI入門講座」(東京堂出版)から、興味深いところを、すこしピックアップしてみる。-------------------AIを駆使した中…

坂口安吾の「堕落論」における天皇制について

坂口安吾の「堕落論」の一説から引用。全文は、青空文庫にある。「天皇を拝むことが、自分自身の威厳を示し、又、自ら威厳を感じる手段でもあったのである。」と述べる。 なお、改行は読みやすいように池谷が勝手に行っている。 --------------------引用 私…

OCRでテキストにして読書 「検索一覧」がいい

書籍をOCR機能(画像データから文字を認識しパソコン上で検索・編集可能な文字データとして取り込む)を使ってテキストにする。それを「エディター」に入れることで、「検索一覧機能」を活用した読書にトライしている。OCR機能を使うためには、スキャ…

富永仲基の仏教批判

江戸時代の富永仲基という三十二歳の若さで亡くなった天才がいる。彼の仏教批判は、いまだに説得力がある。その一部を紹介。田村芳朗さんの「法華経」(中公新書)から。引用。------------------風土の影響ということについては、たとえばインドの風土的特…

神話・伝説・昔話の再生機能について

物語、神話の再生機能について。日本の民話、世界の物語、さらには、仏典の物語など、いろいろ想像しているところだ。 以下は。河合隼雄さんの「イメージの心理学」(青土社)から。-------------------誰しも「得意のお話」というのを持っている。自分のこ…

渡辺照宏「仏教」「日本の仏教」「お経の話」をテキストに

ちょっと息抜きに渡辺照宏さんの「仏教」「日本の仏教」「お経の話」(岩波新書)の三部作をスキャンした。1960年台(昭和30年台)の著作だが、とてもわかりやすく、読みやすい。仏教の大筋をきっちり抑えている。世にいろいろな仏教書があるが、いちばんお…

抑圧された北欧神話の神のオーディンの顕現としてのナチスの台頭

繰り返して読む本は、非接触型のスキャナー(オーバーヘッド読取方式)でスキャンして、PDFでGoogleDriveに保存。そして、Googleドキュメントで開くと、9割以上の精度でOCRでテキスト原稿にしてくれる。それをエディターに入れて、大切な部分をゴシックに…

非接触型スキャナーで全ページスキャン テキスト化する

繰り返し読み続けている本に「神々の明治維新─神仏分離と廃仏毀釈(安丸良夫著、岩波新書、1979年刊)がある。名著だ。もっと活用しようとして、非接触型スキャナーで全ページスキャンした。PDFデータとなる。それをGoogleDriveに保管して、GoogleDocumentで…

「言葉と光」ということを日々、感じる

「光を、光をください」というのが、言葉で言えぬ私の魂の叫びでした。 私は近づく足音を感じました。母だと思って手を差し伸べました。誰かがその手を受け取り、私を抱き上げ、腕の中にきつく引き寄せました。 ……子育てしていると、「言葉と光」ということ…

橋本治さんが亡くなった

橋本治さんが亡くなった。70歳とは若すぎる。ちょうど数日前から、この本(宗教なんかこわくないうん)をいつも寝る前に読んでいたのだった。 奥付見たら、1995年の発刊。オウムの事件の年に出したもの。体系づけて理路整然と書く人ではないけれど、その迅速…

のをあある とをあある やわあ

のをあある とをあある やわあ 「犬は病んでゐるの? お母あさん。」「いいえ子供犬は飢ゑてゐるのです。」 萩原朔太郎の詩「遺傳」の一説だ。詩集「青猫」に収められたもの。 うちの甲斐犬のランは、こんなふうにして1日3回、歌うように吠える。 白井鐵造…

宮城道雄のエッセイ

新年によく聴くのが宮城道雄の「春の海」が定番だ。今朝も聴いていた。曲も演奏ももちろん素晴らしい。https://www.youtube.com/watch?v=2x6sltsCPkIそして宮城道雄は、エッセイがいい。「もしや、青空文庫にあるかもしれない」と探してみたら、いろいろあっ…

宙(そら)となりしひとの遺書

こんなすてきな詩に出会いました。親しい友人の松尾俊一さんの書かれたものです。以下、引用します。 - ある日、福ちゃんは定期検診で引っかかり、精密検査の結果、乳ガンを告知されました。医者から悪性だとこのまま放置すれば余命3ヶ月、手術しても転移し…

浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや)」

駅長だけのたったひとりの幌舞駅。不思議なことに駅に、幼児、少女、そして高校生があらわれる。じつはそれらは、17年前に亡くなった娘の姿だった。父の前に、亡き娘がそれぞれの成長に応じた姿を現したのだった。彼がその死を迎える最後の夜のことだ。 わが…

こどもの読み聞かせ会 エプロンシアター

まほろば図書館(私設)が8月にオープン。事務所から徒歩2分。近くにあってありがたい。「絵本の読み聞かせをしてくれる」というので、あかりを連れていく。子供の参加者は、あかりだけ。日置弓子さんが、エプロン・シアター(エプロンの上で人形が動く物語…

学びは、それ自体が楽しい。成績とか報酬は必要ない。

おとといオープンした近所の私設図書館で、中学生の男の子と話をした。授業がおもしろいかと聞くと、おもしろくないという。そりゃそうだろうな……。授業というのは、先生が面白くないと面白くない。いい先生に出会うと、その授業が楽しい。その科目が好きに…

私設図書館(まほろば文庫)ができた

春野町に、私設図書館(まほろば図書館)ができた。きのうがオープン。もちの木診療所とデイサービスを運営する医療法人の遠藤医師と児童養護施設すみれ寮の乙部施設長が共同で主宰する。図書館のある場所は、気田商店街にある。かつては繁栄したが、過疎高…

GoogleDocumentによるOCRの方法

読書の仕方のいろいろなトライアル。GoogleDocumentによるOCRの方法。まず手元の本をスキャナで取り込む(本をバラさないときは、非接触型のスキャナーが必要)。自動的にPDFに変換されるる。それをGoogle Driveに保管。GoogleDocumentで開くと、OC…

白石一郎の本を次々と読み出した

山里には書店はない。しかし、図書館近いのがありがたい。ネットで新着図書をチェックして予約すると、メールで通知があって取りに行く。クルマで7分。古くなって処分する閉架図書をもらってきた。その中に白石一郎の時代小説があった。福岡藩の総目付役が主…

子ゆえにこそ、よろずのあはれは思ひ知らるれ

「子ゆえにこそ、よろずのあはれは思ひ知らるれ』(子どもがいるからこそ、よろずのあはれ=趣、哀しみ、共感、を知ることができる)むかし読んだ「徒然草」の一節が浮かんでくる。子育ては、すごくたいへん。でも、学ぶことはたくさん。とくに人を愛すること…

地面に寝転がってみて、身体が覆う面積の分だけ一日に働けばいいさ

「地面に寝転がってみて、身体が覆う面積の分だけ一日に働けばいいさ」。そんな気持ちで、働いている。きょうは涼しいし、すこし元気。筋トレも兼ねて肉体労働にはげんでいる。事務処理ばかりしていると、頭は、いっぱいいっぱいになってウツになりそう。た…

ホセ・ムヒカ 世界で一番貧しい大統領のことばから

「どこであろうと、私は好きなように生きているだけだ。自分は貧しくなんかない。貧しい人間というのは、いつもカネばかり追いかけ、それにとらわれている人間のことを言うのさ」。「挫折から起き上がること。人は生きているとかなりの回数の挫折を経験する…

リズムにさえうまく乗せれば、見たこと、感じたこと、書こうとしていることがうまく文章になっていく

「自分でつくったリズムが体の中にある。そのリズムにさえうまく乗せれば、見たこと、感じたこと、書こうとしていることがうまく文章になっていく。そのように司馬遼太郎は語っている。司馬遼太郎の文章はわかりやすい、読みやすい、心に伝わりやすい。巨視…

司馬遼太郎の文章アドバイス

「入学試験に出題される現代文」みたいなものこそが、いい文章と思っている時代があった。なので、若いときはわかりにくい観念的な文章ばかり書いていた。いまはできるだけ、読みやすい、わかりやすい文章づくりを心がけている。文章を書くにあたってのアド…