過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

読書

諭吉の「ナンコウゴンスケ論」

──「ナンコウゴンスケ論」というのを知っているかい。 木下恒雄さんに聞かれた。よく遊びに行っては、教えをいただいている郷土史家だ。84歳。──さあ、知りません。ナンコウといえば、楠木正成。それが、ゴンスケみたいなものだという説でしょうか。──まあ、…

中学校の教科書を読んでみると、ぼくにはなんとも楽しい

ぱらぱらと教科書を見ていると、おそらく勉強って楽しくないだろうなと、みてとれる。テストもあるし、成績も評価されるし。でも、歳とって、こうして中学校の教科書を読んでみると、ぼくにはなんとも楽しい。きょうは、ちかくにある児童養護施設を訪ねた。1…

町営の風呂(旧春野町)に行く

寒いので、町営の風呂(旧春野町)に行く。ほんとはドラム缶風呂が芯から温まるんだけど、煙モクモクで近所迷惑になるので控えている。内風呂はガスで沸かすタイプだが、やはり芯から温まらない。薪で沸かす露天風呂もあるけど、こちらは、ちと手間がかかる…

最後まで打ちのめされず、投げ出さないこと

「遠回りして苦労を重ねても、知恵を深め、心からのよろこびに到達すること。心の内なる敵を最終的に克服し、最後まで打ちのめされず、投げ出さないこと」いつも心が清められる思いがして、勇気がもらえるのは、やはりジェームズ・アレンの本。 - この世に生…

暮らしの中で何十年と繰り返している行為が、いつも新鮮であること

自分の一生におけるすべての行動が、いつも初体験で、前に体験したことと微妙な差異のあることを感じとり「今まで体験した中の最高だ」と、その新鮮な感覚を楽しむのである。動きにおいて、立ち方、歩き方や、ぶら下げや逆立ち、どんな単純にみえる動きでも…

たいせつなのは発信。考えをまとめて、発信できること

「インターネットってすごいらしい……」みたいな話をしたのは、20年前だった。Googleはまだ、この世になかった。 それがどうだ。いまは、ネットですべての情報にアクセスできると言っていいくらい。こないだインドの人に聞いたら、みんなスマホ持っている。鉄…

ほんとうにいいのは、心地よい友人との出会いと語らい

テレビは見ない。いつの間にか時間がとられるから。どうでもいいゴシップや下らない笑いに頭が占拠されてしまいそうだし。地元でガソリンを入れるときに見るくらい。あと診療所の待合室での待ち時間。サウナに入ると、どーんとテレビがあるので、いやおうな…

これからの時代、やはり学歴よりも専門性だと思う

これからの時代、やはり学歴よりも専門性だと思う。専門性を深めるには、好きなことを見つけなくちゃいけない。好きこそものの上手なれ。好きならがんばれる。努力がいらない。どんなに疲れても酒呑みが毎日のむように、好きなことなら続けられる。知識もワ…

山里でも図書館があれば

過疎地の山里に暮らしているが、図書館が近くなのはありがたい。クルマで10分。図書館の前には福祉センターがあり、町営の風呂もある。200円。かつては風呂に使ったあとで、図書館で新聞と雑誌を読むのが日課だった。いまはそういう余裕がなくなったけど。都…

時間は苦しむ者の味方だ

「時間は苦しむ者の味方だ。苦しいのは今だけで永久には続かぬと思えば救われる」今日の言葉。寝床で、磯田道史の「天災から日本史を読みなおす」(中公新書)をぱらぱらと読む。天災によって歴史がどのような影響を受けたかという本だけど、その前書きにあ…

「ぼくが発達障害だからできたこと」市川拓司著

朝、寝床で読んだ。「障害と一緒にぼくは生きてきた」の章がいい。とっても読みやすい、やさしい文体。図書館にリクエストしたときは、「いま、会いにゆきます」(映画化もされ140万部も売れた)の市川拓司さんの著作とは気づかなかった。へぇぇ、発達障害だ…

単純なものを積み重ねていく

単純なものを積み重ねていく。つまり、分けて分けて、単純にして、それをつないでいけばいいんです。それが基本です。もう単純に単純に書く。基本としてはなるべく文章を短く書く。それから、前書きはなしですね。いきなり事件の山場、核心に迫ってください…

いきなり核心から入る文章

「いきなり核心から入る」ことが大事なんです。「昨日、亭主を殴った」というふうに、どうして殴ったかなんていうことは書かずに、いきなり核心に入っていく。「私はどうも亭主を殴る癖がある」と、ぽんとはじめる。(井上ひさしの文章教室)テレビドラマで…

さあ眠ろうとすると、目が冴えてしまう

なかなか眠れない寝床に入っても、眠りにつくのが、ものすごく悪い。そして、眠りも浅い。それは、もう何十年とそうなので、仕方がない。ぼくは高校時代、交通事故で頭を二度打っていて、頚椎に問題ありで、頭の疲れが抜けないようになってしまっているのが…

「白い巨塔」を読み始めた

山崎豊子の「白い巨塔」を読み始めた。まだ1巻(全5巻)。なんども映画やドラマになったので、内容は知っているので読まずにきた。しかし、あたりまえだけど、本のほうは、圧倒的に情報量が多い。やはり原作を読まねば。松本清張も司馬遼もそうだけど。山…

テレビをまったく見なくなった

テレビをまったく見なくなった。もう半年以上は見ていない。そのことで困ることは、まったくない。いまは、オリンピックやっているのだろう。高校野球もやっている。見たい時もあるけど、時間がもったいない。ニュースもたいせつだけど、過ぎてしまえばどう…

寝る前の読書

テレビの調子が悪いので、このところまったく見ていない。見なくてもなんら問題ない。それで、寝る前に読書するようになった。読み進めているうちに、いつの間にか眠ってしまうのがいい。なにしろ、むかしから寝つきが悪いので、助かる。睡眠導入剤としての…

Kindleで気分転換に読書している

Kindleで気分転換に読書している。江戸川乱歩の作品を無料でダウンンロードして、初期の短編から読みはじめた。ハイライトでラインマーカーしながら、読めるのがいい。こんなふうに始まって、こういう展開で落ちはこれでいいのかなあ、なるほどこんな工夫が…

きりしとほろ上人伝

先日、青空文庫で読んだ芥川龍之介の『きりしとほろ上人伝』が心にのこっている▲この世の中で一番強いものに仕えたいと念じていた男は、悪魔、そして次に隠者と仕え、ついには「えす・きりしと」(イエス)こそもっとも使えるのにふさわしい方と知った。洗礼…

よく教科書をよむ

受験勉強はしっかりやったと思う。私立文系だったから、たった三科目だけに集中した。しかし試験がおわると、もう勉強しない。教科書など捨ててしまう。用がないからだ▲しかし、後年、その教科書をひらいてみて、とっても深いことに気がついた。端的にわかり…

そろそろ野良仕事が目白押し

ここのところずっとNPO法人の事業計画作り。むこう8年間の計画だ▲頭がオーバーヒートするので、ランを連れて気田川沿いの道を散歩。近所のおばちゃんたちと立ち話。爽やかな若葉色だった林も、すっかり深い緑色になってきた。来週にはもう、夏至なんだね。し…

江戸の庶民の暮らしを知りたいと思って、時代小説を一編ずつ

『半七捕物帳』が、なかなか新鮮。作者の岡本綺堂は明治5年の生まれ。大正6年から連載が始まっているのだが、その文体はちっとも古臭くない。たんなる謎解きの小説というよりも、風俗考証の資料ととても価値がありそう。このところ、江戸の庶民の暮らしを知…

読書の秋になりそうだ

ドラマの「半沢直樹」がおもしろくて、欠かさず見ている。原作を読みたくなって、池井戸潤「オレたち花のバブル組」を。おもしろいので休むことなく集中して一気に読んでしまう。池井戸潤はおもしろいと、その流れで「ロスジェネの逆襲」「空飛ぶタイヤ」ま…