過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

学びは、それ自体が楽しい。成績とか報酬は必要ない。

おとといオープンした近所の私設図書館で、中学生の男の子と話をした。授業がおもしろいかと聞くと、おもしろくないという。そりゃそうだろうな……。

授業というのは、先生が面白くないと面白くない。いい先生に出会うと、その授業が楽しい。その科目が好きになる。いやな先生だと、その科目が嫌いになる。嫌いになると不得意科目になる。

そもそも、試験とか成績とか偏差値などの評価あると、学びが楽しくない。評価あるいは報酬は励みになる。しかしそれがなくなると、学ばなくなってしまう。最初から評価がなければ、学びそれ自体を楽しめるということはあると思う。しかし、学ぼうとしない人のほうが多いかな。

学びは、それ自体が楽しい。成績とか報酬は必要ない。そして、これで終わりということがない。永遠に学び続ける。問い続ける。問いが自分を引っ張っていく。わからない、ということが学びを支える。

では、おもしろい授業にするにはどうしたらいい。中学生とそんな話をしたのだった。

ぼくの考えだけど、授業は基本、なくてもいい。自由に学ぶ。そのかわり、週一くらいにプレゼンをやる。自分で調べて自分で学んで発表する。学ぶ過程で先生に教わる。まあ、基本的なことは、まず教えなくちゃいけないと思うけれど。

たとえば、「どうして水は流れる」とか「どうして、燃えるのか」というテーマ。それをもとに各自が考え、本を読んでまとめて、発表する。それに対して、先生がコメントして課題を与える。

というような授業があると楽しいのかもしれない。まあいずれにしても、そこは先生の「資質」によるところが大きい。

ともあれ、中学生とこんな話ができたのは、この図書館ができたからで、こうした出会いがあるのは楽しいことだ。