過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

人たち

離婚 いろいろな生活スタイルがあるものだ。

「遺産相続の争いは、もう二度ときょうだい仲はよくならない。死んでも葬式にいかなくなる。でも、離婚はちがうよ。離婚は新しい選択だからね。世界が広がることもある」 家庭裁判所の調停員をしていた友人が、そう言っていた。 ──裁判官じゃないから、あれ…

墓地公園で半年間、車中泊していたんですよ

「墓地公園で半年間、車中泊していたんですよ。それは名古屋の平和公園墓地といって広くて静かでよかったです」 Yさんがカヤックで気田川に遊びに来る帰りに、寄ってくれた。聞けば、名古屋で半年間、送迎の仕事していたという。 宿泊費を浮かすために、車…

そっさく取材に来てくれるという

「本を読みました。この本には希望がありますね。過疎地は衰退していくし、こないだの水害など暗い話ばかりです。そんななかで、この本には明るさがあります。そこで、池谷さんを取材させてもらいたいのですが」電話があって、読売新聞から取材の申し込みが…

時代の価値観は変わりつつあるか。 男は家事育児もする。女は、政治もする。力仕事もする。

──日本て、男は仕事、女は家で子育てっていう観念が強いよね。「でも、そう言っている男の人って、あんまり仕事できないでしょ」 ──そうなんだ。「仕事している男の人って、たいしてできないんですね。みていて、子育てしている女の人のほうが、時間がないか…

95歳と94歳のお二人で、支え合って暮らしておられた

95歳と94歳のお二人で、支え合って暮らしておられた。しかも、たいへんな山奥、家の前は急峻な坂道。そんな夫婦を取材させてもらった。長男の奥様はインドの方で友人だ(3枚目の写真)。いつもインド哲学と仏教の話をしていた。そのご縁だった。病院などにほ…

先行販売で、レジ前で大展開してくれている

「未来屋書店 浜松市野店」さん。先行販売で、レジ前で大展開してくれている。すばる舎の営業、すごいなぁ。書店の担当の方も気に入って、力を入れてくれている。びっくり。ありがたい。来週、お訪ねしなくちゃ。

うれしいのおーー。本にしてくれてありがとう。読んでいて、たのしゅうてならん

「うれしいのおーー。本にしてくれてありがとう。読んでいて、たのしゅうてならん。自分のところを、はじめに読んで楽しくなってなぁ。ほかの人のところも読んでいくと、みんな友だちみたいに思えてきた。うれしゅうてならん、ありがとう。さっそく池谷さん…

あかりもミュージカルに出たいという

「あかりも、出演してみたい」──へぇ、ほんとなの?みんなの前で大声でしゃべったりたり、歌ったり、踊ったりするんだよ。「うん、やってみたい。やりたいの」 本人がやりたいというのなら、大歓迎。親がやらせようたって、あかりはテコでも動かない。------…

いつ死んじゃうか、わからないので早く作ってね。姉はもう94歳だし、まず姉に見せたいから

「いつ死んじゃうか、わからないので早く作ってね。姉はもう94歳だし、まず姉に見せたいから」竹山美江(たけやまよしえ)さんの「もめん大好き」(第2集)をつくりだした。布絵の作品集である。第1集は4年前に作らせてもらった。天浜線の駅や車窓の風景…

「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃないすごい90代」すばる舎からの出版がすすんでいる

「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃないすごい90代」すばる舎からの出版がすすんでいる。92〜99歳の方9人、医療と買い物支援70代の方2人、計11名の方を取材した本だ。ほとんどがこの春野町の私の親しい人たちだ。 10月に発刊。初版は7,000部という。10…

過疎の山里にいる普通なのに普通じゃないすごい90代  今月出版

今朝、色校正が届いた。「過疎の山里にいる普通なのに普通じゃないすごい90代」(すばる舎)90代の方が9名、医者と買い物便利屋さんを含めて11名の取材だった。ほとんどが春野町の方である。みなさんとってもユニーク。最高齢は99歳。来週から、印刷製本。月…

海を見て、原発を見て、友人の父親の日章旗のこと

山里育ちのあかりは、まだ海を見ていない。まだ暑い。海は気持ちがいいだろう。「そうだ。海を見よう。福田港(磐田市)に行こう。獲りたてのシラス丼を食べよう」。あかりと妻と康ちゃんと出かけた。---------------------海に着くと、サーフィンしているの…

神は見たことのない、聞いたことのない、心に思い浮かんだことのないものに導いてくれる

「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」(コリント2章9節) あかりと図書館にいった。絵本をたくさん借りてきた。その帰…

91歳の現役の鍛冶屋さん

91歳の現役の鍛冶屋。片桐保雄さんを佐久間町に訪ねた。今月出版する「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃない90代」(すばる舎発刊)の最終原稿確認のためだ。「この手で77年間、鉄をぶっ叩いてきたんだ。まだ、いくらでも仕事はできるぞ。でもなあ、足…

彦根から、はるばる岩崎さん

「朋(とも)有(あ)り遠方より来(きた)る、亦(ま)た楽しからずや」(論語)彦根から、はるばる岩崎正春さんがきてくださった。2年ぶり。あかりの側弯症と妻の京子の治療をしてくれた。身体の調整法を教えていただいた。その後、タントラの呼吸法も伝…

さくらんぼの実る頃

こないだ親子の集いには、53名の親子が参加。 唐辛子おじさん、おおむらたくみさんがきてくれた。コンサーティーナで「さくらんぼの実る頃」を演奏してくれた。これは、西南戦争のとき、西郷隆盛が死ぬ寸前に聞いた曲という話もある。「紅の豚」のテーマ曲と…

迎撃ミサイルの訓練をテキサスで行ったという

やがて田舎暮らしをしたい、林業をしたいと言って、いろいろな人が訪ねてくる。東京から、防衛研究所の研究員の方もくる。礼儀正しく、対応も適確。動きも安定感がある。そのたびに、森林組合長や自伐林業家を紹介している。 そんな話を、まちなかに出た折に…

まさに「よき隣人」

田舎暮らしの明暗。それは、ひとつには、よき隣人に出会えるかどうかだ。憎たらしい意地悪な人ってのも、たまにいるからね。それは疲れる。相手も疲れると思うけれど。 どこに住むか、どんな人に出会うか。まあ、そのあたりは宝くじみたいなもの。なにがあっ…

「ポランのひろば 春野」ということにした

尊敬している宮沢賢治にあやかって、「ポランのひろば 春野」ということにした。プレーパークや冒険遊び場という名称はやめた。もちろん、こどもたちを真ん中に行う事業だが、特徴は多世代型交流広場。この施設を地域やまちなかの人たちの教養講座、おしゃべ…

草花をすき込んだ和紙

竹山美江さんの布絵の本作り(第二集)のために野草などの布絵の撮影に行く。帰りに、阿多古和紙の大城忠治さんを訪ねる。大城さんはあいにく不在で、お会いできなかった。工房には、草花をすき込んだ和紙が乾燥中で、板に貼られていた。あとで電話をいただ…

テーマ「おやこ森の学校」──山里のあそびと暮らし入門──

助成金の申請完了。いまポストに入れてきた。 テーマ「おやこ森の学校」──山里のあそびと暮らし入門── 空き家にしていたうちの土地と家(1,700坪 宅地、農地、山林、2階建ての家、合宿できる納屋が二つ)を活用して「おやこ森の学校」を立ち上げる。それは、…

柳生博さんが亡くなった

柳生博さんが亡くなった。よく清里の帰りに「八ヶ岳倶楽部」に寄った。いまでは清里はすっかり寂れて、八ヶ岳倶楽部のある北杜市大泉町が充実しているように思う。 初めてレストランに行くと、「あれ?柳生さんがいる」と驚いたものだった。訪ねるたびにいつ…

村の鍛冶屋  片桐保雄さん(90歳)

「フツーだけどフツーじゃない山里の90代」(すばる舎 刊行予定)。いま執筆中。投稿しながら書き加えていく段階。-----------------------村の鍛冶屋 片桐保雄さん(90歳)----------------◉村の鍛冶屋さん「この手で75年も鉄をぶっ叩いてきたんだ」。がっ…

笑顔は翁そのもの 和紙づくり70年 大城忠治さん(93歳)

いろいろ仕事がありすぎて、停滞していた原稿執筆。「フツーだけどフツーじゃない山里の90代」(すばる舎 刊行予定)。すこしずつ、また手を入れている。なにしろみなさん高齢なので、はやく本を出さないと亡くなってしまう心配がある。現におひとりは亡くな…

日本で暮らす外国人パワー

コンテナの移動の仕事をしてくれたペルー人のパチェコ。中古車の販売、農機具引取、家の解体、大工、鉄の溶接、草刈り、かなりいろいろなことができる。頼りになる。 日本に来て20年。いま44歳。三人の子どもがいる。ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、…

つくべき縁あればともない、はなるべき縁あれば、はなるる

「つくべき縁あればともない、はなるべき縁あれば、はなるる」(親鸞:歎異抄)というのが、ぼくの生き方の基本。 縁があればそこから起きていくし、縁が尽きればそこでおしまい(親鸞はもっと深い意味で言っているんだと思うけれど)。 年末から、友人のT…

おれ、もうだめだよ。歩けなくなってしまった。

電話の声に元気がない。「池谷さんか。ありがとう。おれ、もうだめだよ。歩けなくなってしまった。もうすぐ死ぬかもしれない。」 ガンにかかった友人だ。手術は避けて自力で治そうとしてきた方だ。友人が世話をしてくれていて、病院に入っていない。だが、い…

活用する人がいると、校舎は生き続けてゆく

出かけるときには、ついでにあちこち訪ねる。天竜ウッドワークに寄った。 軽トラに廃材を積んでいたので、「あら、廃品回収の車が来たと思ったら、池谷さんじゃありませんか」と、喜んでくれた。 梅林社長は数年前に亡くなった。あかりが2歳のとき、連れて…

陶芸を少し教えていただくことになりそう

「牛に引かれて善光寺参り」というのかな。先日、あかりを連れて、ひとり暮らしの女性陶芸家(81歳)を訪ねた。身寄りは妹さんだけ。家も相当に傷んでおり、自分が倒れるか家が倒れるか、どっちかだ、と言っていた。──しかし、どうよしようもなくなったとき…

いろいろ不思議なありがたい出会いがある

突然、訪ねてくれたお客さん。70代の女性お二人。「じつは、おもしろいことをされているとお聞きしたので、これを作ってきました」という。うちの施設「みんなの家」を描いてくれている。そして、春埜山(はるのさん)。細かいところは、ひとつひとつ「あ…