過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりもミュージカルに出たいという

「あかりも、出演してみたい」
──へぇ、ほんとなの?みんなの前で大声でしゃべったりたり、歌ったり、踊ったりするんだよ。
「うん、やってみたい。やりたいの」

本人がやりたいというのなら、大歓迎。親がやらせようたって、あかりはテコでも動かない。
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「劇団 限界集落」の松井茉未さんに申し込む。
「嬉しいです!稽古をやっているのでぜひ一度観にいらしてください」ということで、友達の親子も、遊びに来た友人7人で出かけた。

もう出演者は決まっているし、稽古も進んでいるので、今回は見学。あかりは、部隊の袖口からどどどと走るくらいのエキストラあたりはやらせてもらうかもしれない。

まあ、自分でやりたいと言い出してのは、おとうちゃんとしてはえらいぞ、と。なにしろ学校を9月からやめちゃったからね。いろいろな子どもたちの輪に入れたら、ありがたい。
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総合芸術だから、発声、音感、感情の込め方、ダンス、度胸、いろいろ総合的な学べる。そうすると、ああやっぱり、漢字書き取りたいせつだなあ。音楽たいせつだなあ、と身体感覚でわかってくるかなあ。

こんな過疎地の山里でミュージカルというのが、なんとも奇抜で斬新。この劇団は、宝塚に憧れて音大で声楽を学んだ松井さんが立ち上げた。地元、移住者たちが参加して俳優、照明、大道具小道具づくりなど、みんなでかかわっている。

そもそも春野は、宝塚歌劇団をつくった出家白井鐵造(てつぞう)の出身地なのだ。
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お父ちゃんと友人と子どもたちは、練習風景を見ていたが広々とした体育館が気持ちが良くて、動き出す踊り出す。おとうちゃんも、ブレイクダンスの練習。フロアーがよく滑るので、くるくると回転するのが気持ちいい。

子どもたちは遊びが楽しくて、帰りたくないという。入り口の電話ボックスなど珍しく出たり入ったり。
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そうだ、ここで毎週イベントやるかなあ。ここを親子自由な集いの場にしていけばいい。

OSHOのダイナミックメディテーションだってできるぞ。シタールの演奏会、ジャンベで踊るのもいい。大人も子どもも自由にフリーダンスの集いも。インドのバジャンも、日本のお経をおもいきりよんで歌って踊ってもいい。……なあんてことがひらめいたのだった。