過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

そっさく取材に来てくれるという

「本を読みました。この本には希望がありますね。過疎地は衰退していくし、こないだの水害など暗い話ばかりです。そんななかで、この本には明るさがあります。そこで、池谷さんを取材させてもらいたいのですが」
電話があって、読売新聞から取材の申し込みが来た。地方版の「人」の欄に紹介してくれるという。月曜日に、こちらに来てくれる。
その記者は、プレスリリースを読んで、さっそく書店で買い求め読んでくれた。
「過疎地の山里に、そんな元気なお年寄り達がいるのかという驚き」「そんなお年寄りたちを取材して本にする池谷という人物が面白そう」ということのようだ。
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昨日は、裁判の口頭弁論が終わってから、市役所の広報課に行って16社に対して、「投げ込み」をしてきた。
投げ込みとは、「プレスリリース」(マスコミに発信)することを言う。市役所の広報広聴課に棚があって、そこに置いてもらう。すると、マスコミの記者が寄っては持っていく。記事になりそうな場合には、取材してくれるわけだ。
「プレスリリース」は、記事にしやすいように、本の特徴、内容のポイント、エピソード、著者のプロフィールなどをまとめておいた。
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たとえば、ポイントは次の5つとか。
① 「人生100年時代」の模範となる人々。「フツー」の生き方をしていて、それがまさに宝のような暮らしぶり。いまの日常に満ちていて外に何かを求めない。その生き方は、高齢社会に向けて希望を与える。
② 「山里には、こんな元気なお年寄りがいるんだ」という驚き。なにしろみなさん、90歳を超えている。そして、たいへんな「過疎地」。まさに衰亡していく山里、その魅力発信にもつながる。山や川や豊かな自然も魅力だが、大切なのはそこに暮らしている人の魅力、生き方の魅力。
③ 著者は春野町に暮らしている(移住して11年)。登場した11人は、すべて天竜区在住。春野町8人、佐久間1人、阿多古1人。1人はまちなかから通う(便利屋猿ちゃん)。
④ 現役で仕事をしている方は3人(商店経営、鍛冶屋、和紙づくり)、ひとり暮らしの方は5人。そのうち、週1〜2日のデイに通われている方は2人。
⑤ 過疎地の問題の一つは、買い物支援と見守り、医療。そこで、医師や便利屋についても取材。こちらの2人は、70代。こうして山里の暮らしぶりもよくわかる。
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ということで、これからは営業展開。
行政に本を届けて意図を伝えたり、書店に挨拶したり、マスコミの取材を受けたり、友人に本を送ったり。そんな活動に入っていくことになる。
そういうなかで、「あ、そういうのもおもしろい」とまた新しいひらめき、ヒントができて、弾みがついてくるかもしれない。