過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春野町の碩学、郷土史研究家の木下恒雄さん

連日の山里の鉄人めぐり。きょうは春野町の碩学、郷土史研究家の木下恒雄さん(85歳)を訪ねた。 -------------------- 北遠の林業史、お茶栽培の歴史、村の成立史、災害史など、多岐にわたって造詣が深い。「お茶の文明史」「山林の思想」「遠州林業史」「…

宮脇眞一さん(91歳)に、掲載された雑誌を届ける

「こりゃあ、いい死に土産になるわい」と言って喜んでくださった。 先日、取材させていただいた宮脇眞一さん(91歳)に、掲載された雑誌を届ける。媒体は、「すこやか長寿」(しずおかけん健康長寿財団 発行)だ。 お礼にとヤマメの甘露煮やらお茶やら切り干…

ここを新しい拠点にしようと

ここを新しい拠点にしようと画策中。桜並木が美しい。鮎釣りとカヤックのできる気田川がすぐそば。まずは毎日、片付けを30分。廃材は燃やす。ピザ窯作ったり。カマドをつくったり。ドラム缶風呂も復活させたり。盛りだくさん。

おうちはもうないけど、あるの。宇宙の中にあるの

「ガオー、ガオー」とがんばって脅してみせた。あかりがおもしろがると思って。でも、ちっとも面白そうな顔をしない。「あとでお父ちゃん、あそんであげるからね」と言われた。 なので、お父ちゃんは一人でパソコンに向かって仕事する。あかりがやってきた。…

はるばる水窪から訪ねてきてくださった。そして報徳思想。

それぞれの道で果敢に挑戦している方がいる。そうした方との出会いと語らいは、たのしい。 原邦司さんが、はるばる水窪(みさくぼ)から訪ねてきてくださった。水窪は、浜松の最北端、隣はもう南信州だ。--------------------原さんは、水窪の出身。まちなか…

「李柏文書」(李柏尺牘)をめぐって

西域(さいいき)、シルクロード、楼蘭(ろうらん)、騎馬民族、五胡十六国。仏教のやってきた道。なんとも、ロマンあふれる土地であり、時代である。4世紀から5世紀のはじめにかけて、中国の北方に5つの異民族(五胡)が興亡した。その中で16の国が興廃し、…

ドラム缶に薪を入れて燃やし、暖を取りながら語りあう

友人が来訪した。近ごろは、ドラム缶に薪を入れて燃やし、暖を取りながら語りあう。ドラム缶は下の口の部分を切ってあるので、そこから見える炎がなんとも美しい。炎を見ながらの語り合いは、落ち着いていいものだ。 友が帰った後でも、ひとりで炎をながら、…

あっちで、オオカミをやっつけてて

連日で、おにいちゃんやおねえちゃんに遊んでもらう。ほたる公園にて。 きょうのお姉ちゃんたちは、2年ぶりの再会。すべり台とぶらんこで遊んでもらう。あかりは「お父ちゃん、ここにいないで。あっちで、オオカミをやっつけてて」と言う(昨日は、お化けを…

片付けなければ、次が始まらない。

朝、起きた時、あかりが言う。「ねぇ、きたなくない? 片付けないの?」 でも、それは自分がごちゃごちゃにしたせいなんだよ。部屋の中はシッチャカメッチャカ。片付けがたいへんだぁ。 それでも、近ごろは、ひとりでせっせと片付けするようになってきた。「…

子どもがたくさんいる大家族は楽しいだろうな

きょう、公園であかりと遊んでくれた子どもたちは5人兄弟といっていた。 「5人もいたら、毎日が楽しいね」。──はい、でもよく喧嘩もしますよ。「いとこもたくさんいるでしょう?」──たくさんいますよ。みんながあつまると、すごくにぎやか。 そして、公園…

また、遊んでくれるお友だちができた

「みんなでブロックつくってるから、お父ちゃんはお化けをやっつけてて」。そう言ってあかりは、おにいちゃんとおねえちゃんと遊んでいた。 公園で出会った3人きょうだい。いちばん上のお姉ちゃん(中2)は、東屋でせっせと編み物していた。お兄ちゃん(小5…

海外の物流のコストダウンのプロジェクト

むかし、ある会社で海外の物流のコストダウンのプロジェクトの仕事をしていたことがあった。生産と販売の調整をするというのが、ひとつの役目だ。30年以上も前のことだ。 本社としては、製造コストを抑えたい。海外の現地法人は、在庫が不足していたら、クリ…

あかりとの会話

あかりとの会話──〈ぷちぷち〉もらった。いっしょにあそぼうよ。「いいよ。あそぼうか」あかりは、ぷちぷちをつぶそうとする。でも、指先に力が入らない。なかなかプチッとはつぶせない。 それで、こんなことを言い出した。──あかりちゃんは、みにくいアヒル…

あかりとの年齢差80〜90歳 デイサービスに

きょうは、「みんなの家」(ちかくのデイサービス)に行きたいというので、連れて行った。ここは、いごこちがよくて、なんともありがたい。一緒にゲームをしたり、ジグゾーパズル、おやつをいただいたりして、3時間近くいた。あかりとの年齢差80〜90歳。さ…

実務的には、文書にしていく過程で明確になっていく

毎年、3月末はたいへん。年度末まで引きずって事業を行うからだ。今年は、民間財団の助成金採択事業(2本)の事業完了と報告書の作成、さらにはマニュアル作りの作成。この3日間で完成させなくちゃ。(これを見た妻が「そんなこと書いている暇があったら、…

こうして、少しずつ会話ができるようになってきている

昼間、あかりをほたる公園に連れて行く。散歩をして、たんぽぽの花を摘んだり、テントウムシを見つけたり。東屋で、くるくると走り回ったり。 「くまさんになあれ」と言うので、父ちゃんは「がおー」。「ぞうさんになあれ」と言うと「パオー」。「きつねさん…

「正しい」は、あぶないのだ。

一年前の投稿、思い出した。再掲。あるお坊さんから、『コーラン』には「敵を殺せ」という教えある(仏教にはそう言う教えはない)というので、それはちがう。切り文的に引用すると、仏教でもかなり危ない教えがあるよと、伝えたのだった。 2017年3月20日オ…

逃れる道はただ一つ。子どもに帰って、一緒に楽しく遊ぶしかない。

朝からぬいぐるみ遊びにお絵かきに……。きょうは雨だからといっても、「水たまりごっこしたい」と言い出す。坂の上から水たまりめがけて、滑り出す。三輪車を水たまりの中に飛び込ませて、ざざざーと水が飛び散るのを喜んでいた。帰ってきても、おとなしくし…

グッドタイミングなことが、ちょくちょく起きる

「牛に引かれて善光寺参り」じゃないが、本来の用事が手間で面倒だなあと思いつつ、その過程で、楽しそうな展開が起きていく。グッドタイミングなことが、ちょくちょく起きるようになってきた。--------------------山里に暮らすと、銀行に行くのもたいへん…

地下鉄サリン事件から24年目

地下鉄サリン事件から24年目(1995年3月20日)。その前年には、松本サリン事件(1994年6月27日)があった。ともにオウムの仕業である。サリンの被害者なのに、犯人扱いされた河野義行さんの講演を聞いたことがある。-----------------河野さんの奥さんは、サ…

「交代になったら、なにをするんですか」「百姓をします」

いつもの診療所に行く。 受付で聞かれる。 ──体調はいかがですか。 「はあ、あいかわらず低空飛行で……」。 先生がやってくる。 ──「やあ」。 「ごぶさたです」。 先生は、パソコン画面を眺めて、今までの診察記録を見ている。 ──う〜ん。〈まずまず〉という…

贈与税のかからない範囲で債権を贈与する方式

事業を継承しようという時、その会社が、社長が会社に貸し付けた金額(会社からすると社長に借入金)があると、船出が厄介である。錨が重すぎる。帆をあげられない。たとえば、会社が社長から5,000万円の借入金があるとする。それは、社長が身銭を切って支払…

蛇口をばーっとひらいて、空から水が降ってくるのを喜んでいる

あかりは、保育所はもう休みとなった。4月の幼稚園の入園まで、ずっと家で過ごすことになる。近くに友だちはいない。親がずっと相手をするとなると、ものすごく疲れる。じいちゃん、ばあちゃんもいないからね。とくにおかあちゃんにストレスが溜まる。そのス…

いきものを大切にする、いっぽうで殺して食べる現実

シカやイノシシなど、生きものを殺す猟師たちがいる。シカなどは、かわいいので、残酷、可哀想ともおもう。イノシシもうり坊など、とっても可愛い。 しかし、山里で田んぼや菜園をいとなむとわかるが、シカやイノシシに荒らされる。木の芽も食べられてしまう…

シカが撃たれた

ズダーン、ズドーンと二発の銃声が山に響きわたる。シカが撃たれたのだ。いまは猟期。昨日も一頭、撃たれたのを見た。今日も一頭。 猟師は、猟犬を使う。犬は森のなかでシカの匂いを嗅ぐ。吠えつづけて追っていく。シカは必死で逃げる。逃げる。イヌは、吠え…

「三寒四温」と「小春日和」

まちがえて使っていた。今朝、知った。冬に使う言葉だった。今頃の季節かと思っていた。いままさに、「三寒四温」なんだけどね。「小春日和(こはるびより)」……晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天。「三寒四温」……冬季に寒い日が3日ほど続くと、そ…

謎の犯人が取っちゃったのかもしれないよ

あかりを、毎朝、保育園に連れて行く。昼には、お弁当もっていく。4時には、保育園から連れて帰る。これがおとうちゃんの日課。「お弁当だよー」と言うと、あかりは、ニコニコして飛んできて「ありがとう」と持っていく。保育園に行ったついでに、部屋に入っ…

ひとりでブランコに乗って遊ぶ

公園のほうで声がする。「だれか、遊んでくれるかなあ……」と、あかり。「遊んでくれるといいね。行ってみようか」。 公園に着いたら、男の子ばかりだ。「君たちは、何年生なの?」と聞く。「はい。ぼくたちは、5年と6年です」。はきはき、答えてくれる。 …

苦手な片付けと肉体労働にスイッチ・オン

落札した事業所の現場。まわりは美しい景色だが、現場はえらいことになっている。やるべきこと満載。行動あるのみ。苦手な片付けと肉体労働にスイッチ・オン。一日3度通っては、片付けている。朽ちている板切れや角材などは、鳶口を打ち込んでは引きずって…

あるがままにみるのは難しい、という話になる

「なにが写っていないか」「なにが書かれていないか」そこにフォーカスして、マスコミに接するとおもしろい。ぼくは仕事が編集ということもあり、映像とか本とか、まるのみにはしていない。映像に映らないもの、活字にされないもの、選択されなかったものは…