過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いきものを大切にする、いっぽうで殺して食べる現実

シカやイノシシなど、生きものを殺す猟師たちがいる。シカなどは、かわいいので、残酷、可哀想ともおもう。イノシシもうり坊など、とっても可愛い。

しかし、山里で田んぼや菜園をいとなむとわかるが、シカやイノシシに荒らされる。木の芽も食べられてしまう。かれらが侵入しないように、電気柵を設置する費用もかかる。そこで獣害駆除として、猟が一定期間、認められるわけだ。

いっぽうで、老いて捨てられた犬や猫を保護して、最期まで看取る方が、この山里にはおられる。その方は、たくさんの犬や猫がいるために、わざわざ辺鄙な山里を選んで移住したわけだ。そうして、その隣家には猟師がいたりする。

三宅島が噴火した時、住民が避難してきて、都営住宅に移り住んだ。その時、ペットが飼えなくて、一時預かりで、多摩の施設で飼われていた。ボランティアの人たちによって、とても大切に世話されていた。その施設を訪ねたことがある。

驚いた。そこは、迷子となった犬や猫が保護される大きな施設であった、かれら迷い犬、迷い猫は、一定期間、飼い主が現れないと殺処分されることになっている。そのことを気づいてか、かれらはみんな怯えて怖気づいていた。

とてもたいせつに飼われている犬と猫たち。同じ施設で、犬や猫が殺処分されているという現実があった。