過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ひとりでブランコに乗って遊ぶ

公園のほうで声がする。
「だれか、遊んでくれるかなあ……」と、あかり。
「遊んでくれるといいね。行ってみようか」。

公園に着いたら、男の子ばかりだ。
「君たちは、何年生なの?」と聞く。
「はい。ぼくたちは、5年と6年です」。はきはき、答えてくれる。

あかりは、「3歳なのー」と大きな声で、声かけした。
男の子たちは、困った顔をしていた。
男の子たちが、3歳の女の子と遊んでくれるはずがない。

「おねーちゃんたちとはちがうから、無理そうだよ」。
あかりは、仕方なく、ひとりでブランコに乗って遊ぶ。
風がびゅーびゅーと吹いていた。

 

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