過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりとの会話

あかりとの会話
──〈ぷちぷち〉もらった。いっしょにあそぼうよ。
「いいよ。あそぼうか」
あかりは、ぷちぷちをつぶそうとする。でも、指先に力が入らない。なかなかプチッとはつぶせない。


それで、こんなことを言い出した。
──あかりちゃんは、みにくいアヒルの子だよ。
「ええ?どうしてなの?」
──だって、いまできないけど、あとからできるようになるから。
「そうか、だからみにくいアヒルの子。いまはできなくても、立派な白鳥になるんだね」


──そうだよ。それで、お父ちゃんは白鳥。
「ふ〜ん。じゃあ、おかあちゃんは?」
──おかあちゃんは、ガーちゃん(アヒル)。
「(笑)」