過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

はるばる水窪から訪ねてきてくださった。そして報徳思想。

それぞれの道で果敢に挑戦している方がいる。そうした方との出会いと語らいは、たのしい。

原邦司さんが、はるばる水窪(みさくぼ)から訪ねてきてくださった。水窪は、浜松の最北端、隣はもう南信州だ。
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原さんは、水窪の出身。まちなかに暮らしていたが、70歳を過ぎて、故郷の水窪の活性化のために移住した。たいへんなチャレンジだと思う。そして、移住してはや一年になる。

いつも、弁舌が見事。話に勢いとリズムがあって、心地よい。ためになる。「チーム水窪」と名付けて、ネットワーク作りをしている。池谷もそのメンバーに入れてくれている。

田舎越しには「経済門」と「道徳門」が必要。まず、仕事がなければ続かない。理念・道徳がなければ底の浅いものになる。基軸になるのは「報徳思想」だという。

報徳思想」は、二宮尊徳が、自らの実践で培った教えである。私利私欲に走らずに社会に貢献すれば、自らに還元されてくるという教えだ。遠州地方は、「報徳思想」が根付いた土壌でもある。
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二宮尊徳の教えには、たとえば「心田開発」(しんでんかいはつ)「一円融合(いちえんゆうごう)」「積小為大」(せきしょういだい)というものがある。

田舎起こし、地域の活性化といっても、自らの活性化からだ。地域が活性化されても、自分が疲弊していたのでは本末転倒。自らが活性化されてこそ、地域が活性化されると思う。池谷なりの理解であるが。

ということで、自己の心をたえず磨いていくこと。とくに家庭を大切にすること。それが「心田開発」と。

すべては縁で繋がっており、すべてが融合している。それが「一円融合」。コツコツと身の丈にあった身近なところから積み上げていく。それは、やがては偉大な成果となる。それが「積小為大」と。
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ともあれ人との出会いを大切にすること。期待にこたえようとして努力するなかに、心が開発されていく。

「頼まれごとは、試されごと」である。山里には、そうした機会がたくさんあるし、豊かな出会いがある。そう理解した。
(1〜2枚目は、ゴミを片付け中の池谷の新規拠点にて、3〜5目は掛川にある大日本報徳社の建物)

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