過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

西浦田楽(にしうれでんがく)の出版事業の企画

今朝は、ポーラ伝統文化振興財団に、西浦田楽(にしうれでんがく)の出版事業の企画書作り。西浦田楽は、浜松市天竜区町の水窪(みさくぼ)町、西浦地区に伝承されている祭。なにがすごいかというと、1300年にもわたる歴史がある。能や狂言の源流とされ、国…

漢文と日本仏教(5)親鸞

文と日本仏教(5)インドにはじまった仏教が、中国において漢訳され、それが日本にきた。日本にあっては、漢文を訓読するときに、漢文の文法構造を解体して、独自に「本覚思想」を展開してきた。日蓮と道元について書いたが、今回は親鸞。浄土教が依拠する経…

「春野カフェ」のひとつのテーマは、山里のなりわい

先日の「春野カフェ」のひとつのテーマは、山里のなりわい、であった。山里に移住するにあたって、空き家は見つかったとしても、「さあ、食っていけるか」「仕事はあるか」である。雇用はほとんどない。自分で仕事をつくりあげるしかない。そのひとつのヒン…

先日の「春野カフェ」の様子

先日の「春野カフェ」の様子。話しているのは田中康彦さん。場所は鴨江アートセンター201教室。こんな感じでテーブル囲んでの、よもやま話も楽しい。次回からは、会場は1Fにうつして行う。そこはキッチンもあるので、コーヒーやカレーなど、食べながらでも…

超絶アナログオーディオが聴ける

このオーディオセットは、ほとんどすべて自然素材でつくられている。アンプもプレーヤーもスピーカも。画用紙で作られたスピーカ、竹で作られたピックアップ。アンプのコンデンサなど、紙に墨を塗って、それを電気抵抗にしている。微妙なバランスは、糸に吊…

「浅い」も「深い」もないのかなあと

「深いことに目がいくと、もう浅いことができなくなる」 「深いことがわかってくると、こんどは浅いことが、おもしろくなる。……河合隼雄さんの「こころと人生」(創元社)から。何気ないこの日常の暮らしというものが、やはりおもしろい。近くを散歩したとき…

漢文と日本仏教(4)道元 悉有は仏性なり

漢文と日本仏教(4)インドにはじまった仏教が、中国において漢訳され、それが日本にきた。日本にあっては、漢文の文法構造を解体して、独自に本覚思想を展開したという話を書いてきた。日蓮について書いたが、今回は道元。その主著『正法眼蔵』は、世界一難…

静岡新聞に、記事が掲載された

「空き家相談窓口開設」と「空き家見守りサービス」のチラシを、春野町に新聞折込した。今朝は、静岡新聞に、記事が掲載された。過疎・高齢の勢いは止まらない。春野は10年で22%の人口減だ。田舎暮らしがいいといっても、「仕事ない」「貸してくる空き家な…

樹を伐ります 4月6日 参加者募集

樹を伐ります。といっても、細い木です。稲の天日干し用の、杉の木です。細くひょろひょろとの伸びた木(ナルといいます)です。鯉のぼりを立てるような木の太さです。林業家で広大な森林をおもちの、春野町田河内の森下広隆さんの森で行います。森下さんが…

まちなかで「春野カフェ」開催

昨日は、まちなかで「春野カフェ」開催。1部は、春野への移住説明と相談会。2部は、春野暮らし10年、先月、もらい火で全焼して焼け出されて、新たなスタートを切ることになった田中康彦さんの話。鴨江アートセンターで行った。参加者は8名。男性ひとりと…

証拠は小出しにする

森友問題はひとつのゲームと見ている。相手を追い込めるかどうか。あるいは、追い込んでくる相手をひっくり返して「どうだ、参ったか」と言わせることができるかどうかのゲームと。ぼくはどちらの応援もしていないが、学ぶところがひとつ。「証拠は小出しに…

漢文と日本仏教(3)已も来も無量なり無辺なり

漢文と日本仏教(3)インドにはじまった仏教が、中国において漢訳され、それが日本にきた。日本にあっては、漢文の文法構造を解体して、独自に本覚思想を展開したという話を書いている。とくに鎌倉仏教の、日蓮、道元、親鸞とみていきたい。で、日蓮は2回目…

漢文と日本仏教(2)日蓮と本覚思想

漢文の構造を解体して、独自な仏教思想にまで展開していこうとした。それが、たとえば「本覚思想」だと書いた。「本覚思想」とは、修行することなく、人はもとより悟りを得ているという考えだ。この「本覚思想」を基盤として、鎌倉仏教が展開されていく。道…

漢文と日本仏教(1)

サンスクリット語で書かれたインドの仏教は、中国で漢訳されて、朝鮮半島を経由して日本にやってきた。日本の知識層は、ほとんど漢文が読めたので、日本語に訳さずにそのまま読んでいった。とくに、書き下し文の発明はすごいと思う。そもそも中国語と日本語…

お父ちゃんの朝のつれづれ肩車散歩

ぴーーひょろひょろろ。気田川のほとりで、おじさんがトンビにエサをやっている。数羽のトンビが、エサをキャッチしようと上空から舞い降りてくる。いつものお茶屋さんを訪ねて、おいしいお茶を飲みながら世間話。景気のよかったお茶の時代のこと、そして娘…

モノを重ねないこと

整頓(1)ひとつの大きな原則は、「モノを重ねないこと」。重ねたら、またその上に重ねてゆくことになる。すると、下のものは死んでしまう。書類など特にそうだ。洋服もそう。重ねると、モノをとりだすとき、一つひとつどかしてゆくので、手間がかかる。エネ…

3月26日の「春野カフェ」の告知

33月26日の「春野カフェ」の告知をしてもらった。今朝の静岡新聞。鴨江アートセンター。参加費無料。予約不要。13時から、池谷による春野の移住説明と相談会。15時から、田中康彦さんのお話。池谷のほうの話は、居住希望者がいれば、その方に応じた具体的な…

ここは気田川の上流、木ノ子島だ

お父ちゃんの朝の日課。肩車して河原に向かう。20分も歩けば、こんなところが現れる。ここは気田川の上流、木ノ子島だ。もちろんだれもいない。川音を聞きながら、鳥の声を聞きながら。

「春野町の移住者意識調査」をスタートすることにした

「春野町の移住者意識調査」をスタートすることにした。池谷が訪問して、面談していく。昨日から、まずは1名。春野町は、この10年で、22%の人口減少。過疎化の過程で、店やガソリンスタンドが閉店、廃校が相次ぎ、生活の不便度が増して、集落に活気はなく…

朝をうまく活用すると

朝をうまく活用すると、仕事も、人生も、うまくいくように思う。夜だと、ああ、だめだなあという、絶望的な鬱々とした状態になってしまうことがある。けれども、そこは眠って朝を迎えると、なんとかなる、よしやろうという気持ちになる。朝のチカラは大きい…

どうしてあんなになっちゃったのか。麻原はどこで間違えたのか。

オウムの備忘録(5)どうみてもヘンでしょう。もともとヘンだったから、もともと麻原はおかしかったから。そういう見方もある。それは、いまからみると、ものすごくヘンなんだけど、当時は、そんなでもなかった。初期の麻原は、その語る言葉や著作を偏見なく…

土台であるはずの原始仏教の教え、実践法が切り捨てられてしまっていること

オウムの備忘録(4)オウムの事件のときに感じたのは、「日本仏教の無力さ」だった。あるオウムの信徒が、「お寺は景色でしかない」といっていたのが印象的だ。やはり日本の仏教は、葬式仏教・檀家仏教で、檀家しか相手にしなかった。生きている人のための教…

仏教は「達成」ではなくて、「気づき」じゃないのかなあと思っていた

オウムの備忘録(3)オウムの修行者だった知りあいが、何人かいる。かれらはみな、真面目で熱心。仕事を頼んでも、きちんと精緻にやってくれた。自分の体験、体感を深めていく手応えをたいせつにしていた。人を勧誘するなんていうことじゃなくて、ひたすら自…

玄米がうまく炊けた

きょうはひさしぶりに玄米がうまく炊けた。もっちりしていい香りだ。もう15年くらい続けている長岡式酵素玄米法だ。Sさんがあそびにきてくれたので、玄米とごま塩だけで食べてもらったが、たいそうおいしいと言ってくれた。友人からフキノトウをもらったので…

当時の第一級の知識人たちが、褒め称えていた

オウムの備忘録(2)麻原彰晃については、当時の第一級の知識人たちが、褒め称えていたということを、記憶にとどめておく必要がある。まず、吉本隆明が大絶賛していた。そして、中沢新一。そして、荒俣宏。そして、栗本慎一郎。あるいは、ビートたけし。もち…

地下鉄サリン事件のあった日

オウムの備忘録(1)22年前、地下鉄サリン事件のあった日。麻原に導かれたオウム真理教の信徒が大量殺人を企むという狂気の沙汰であった。オウムは、真正の仏教徒と自負していた。仏教の基本は、「殺すなかれ」であると思うのだが、なぜ暴走したのか。ひとえ…

古民家改装のお手本 久しぶりに「ゆとり侶」に寄った

久しぶりに「ゆとり侶」に寄った。もう閉店というときだったが、いつものように穏やかな落ち着いた雰囲気で迎えてくれた。ここは古民家を改装した喫茶店で石窯でピザを焼いてくれる。あかりは、わが家にいる気分で、遊びまわっては転んだり頭をぶつけて、泣…

地域住民で運営する田楽の里を訪ねた

水窪(みさくぼ)の足神神社の帰りに、「田楽の里」に立ち寄った。1300年つづいている「西浦田楽」が催される観音堂がちかくにある。こちらは浜松市の施設であったが、利用率が低いということで、水窪オートキャンプ場とともに、閉鎖されていた。かといって…

貴船神社と足神神社

一か月間にわたって29か所で開催された「神社・寺カフェ」は、昨日で終了。最終日は、佐久間の山奥の貴船神社と長野県との境、青崩峠(あおくずれとうげ)の麓にある足神(あしがみ)神社でひらかれた。主催者なので、やはり出かけなくちゃ、ということで妻…

ヤギのメリーさんとのご対面

ヤギのメリーさんとのご対面。すみれ寮(児童養護施設)で飼っている。毎朝、ヤギさんに会うのが楽しみになってくる。そのうち、わがやでもヤギとニワトリを飼うつもり。この山里の小学校では、ある年、入学者ゼロになった。入学式がないというのはあまりに…