過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「浅い」も「深い」もないのかなあと

「深いことに目がいくと、もう浅いことができなくなる」
「深いことがわかってくると、こんどは浅いことが、おもしろくなる。……河合隼雄さんの「こころと人生」(創元社)から。

何気ないこの日常の暮らしというものが、やはりおもしろい。近くを散歩したときの、なにげない景色、老人と出会ったり、子どもと出会ったり、部屋を掃除したり片づけたり、料理したり、ほんとに些細な普通のことが、おもしろいというふうになっていく。

「浅い」と思っていたことが、そう思っていただけで、決して浅くはない。「深い」と思っていたことが、決して深いわけでもなかった。さらには、「浅い」も「深い」もないのかなあということになる。しかし、揺れる、揺れる。