過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

お父ちゃんの朝のつれづれ肩車散歩

ぴーーひょろひょろろ。気田川のほとりで、おじさんがトンビにエサをやっている。数羽のトンビが、エサをキャッチしようと上空から舞い降りてくる。

いつものお茶屋さんを訪ねて、おいしいお茶を飲みながら世間話。景気のよかったお茶の時代のこと、そして娘が二人なので、後継者いない。自分一代でおしまいと。

ちかくに子犬がいた。猟師の家なので、猟犬だ。ここは、京丸から出てこられた藤原さんの家。幻の京丸牡丹で有名な秘境だ。こんど、京丸を案内してもらわなくちゃ。

きょうは発電所の坂道を登ってみた。坂道の肩車は、ちとたいへん。眺めのいい茶畑でひとやすみ。

すると……あれ、子供の声がきこえるやぁ、とおばさんがやってきた。こここいらは、子供がほとんどいないだで、めずらしぃやあ。あんた、見なれん人だねぇ。どこから来なさった。へぇ、東京から。よくまあ、こんなところに住むようになったねぇ。いつでも、あそびにおいで。そんな会話を交わして、おばさんと別れた。

養護施設のヤギのメリーさんに会って、いつものデイサービス「みんなの家」に寄る。利用者のみなさんと歌と体操。あかりは、みなさんの創作の素材をひとりでひろげて遊んでいた。ちょっとした出会いの旅になるね。