過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

地域住民で運営する田楽の里を訪ねた

水窪(みさくぼ)の足神神社の帰りに、「田楽の里」に立ち寄った。1300年つづいている「西浦田楽」が催される観音堂がちかくにある。

こちらは浜松市の施設であったが、利用率が低いということで、水窪オートキャンプ場とともに、閉鎖されていた。かといって、買ってくれる人もいない、運営しようという民間会社もない。そのままいくと、解体されてしまう運命にあった。

しかしそれでは、あまりにもったいない。足神神社の守屋さんの奥さんと、塚原さんの二人が中心となって、西浦地区の地域住民で運営することになったのが、昨年からだ。

鉱泉もあり、自炊も宿泊もできる。木工体験の棟もある。すぐ近くに清流がながれる。いい施設だと思うが、山奥にまで人をよび込むのは、かんたんではない。

なにもしなくても維持費がかかる。おそらく年間数十万円の維持費はかかると思う。さらには、凍結したポンプの補修など思いがけない費用も発生する。村人全員がボランティアで掃除や片づけ、修理をしているというが、費用負担を村人でもつのは、むつかしい。

このようなた施設が全国にたくさんある。春野では「神楽の里」という施設があって、ほとんど閉鎖されていた。一昨年から、文科省の助成事業として浜松学院大が学生の過疎地体験の場として、よみがえらせつつある。そばを栽培しそば打ちを提供する施設となっている。かんたんではないが、大学との連携もひとつの道かなあなどと、考えてみた。http://kitaro.hamazo.tv/e6274979.html