過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いろいろな助成金にトライしている

いろいろな助成金にトライしている。主には民間企業がCSRとしてイメージアップや社会貢献として募集しているものだ。

これまで企画提案してきたのは、山里とまちなかをむすぶグリーンツーリズム、山里の人と暮らしの魅力発信、生物多様性のフィールドづくり、神社・寺カフェ、看とりとおくりなど多岐にわたる。

書類で申請するだけだが、ときに公開プレゼン審査や面接もある。結果は採択か不採択しかない。不採択の時、どういう理由でダメかは示されることはない。フィードバックがないと、次にどういう戦略を立てたらいいのかわからない。経験を重ねていくしかない。

で、企画提案のポイントのいくつか。

やはり「新規性」がポイント。しかし、思いつきレベルでは底が見透かされる。これまでやってきたことは採択されない。今までやってきたのだから、自力でできるんじゃないの、ということになる。

これまでやってきたという実績を示しながら、「ここを補いたい。そうすれば、もっと飛躍的な展開ができる。そのために、資金が必要だ」というところを明確にする。

そして、地域課題や社会的な背景が踏まえられているか。たんに仲間内だけで趣味をたのしむような企画では通らない。

予算や人の手当など、実現の構造があるか。今回でおしまいじゃなくて、継続して展開していけるのか、など。

企画書にあれこれと盛るとポイントがわからなくなる。一言でいうと何をしたいんだ、というのはたいせつ。

まあしかし、いろいろと企画提案してみて、相性というのもある。すぐれた企画書を示したとしても、企業が求めるものとちがうのはダメ。ダメモトなので、採択されたものに縁があったということで、スタートしていく。

企画提案は楽しいし、採択されるのはよろこびだ。しかし、そこからがたいへん。採択されたら、実現しなくちゃいけない。机上のプランとはちがう現実の動きになる。熱意と集中力が問われる。こんなはずじゃなかったということもある。やめます、できませんでしたということは、許されない。それが実績になって二度とそこから採択されない。

そのあたりがおもしろい。総合力がためされる。そして達成感がある。実現したらまた次につながっていく。……しかし、本業がおろそかになってしまうのは要注意だけど。

今年、採択されたのは5本。ポーラ伝統文化財団(西浦田楽の本作り)、勇美財団(看とりのシンポジウム)、静岡県農業基金財団(田んぼ体験のグリーンツーリズム)、浜松市文化振興財団(神社・寺カフェ)、浜松市みんなの創造プロジェクト(看とりとおくりのシンポジウム)。

日本財団のこのサイトが、旬な助成金募集の情報をつたえている。
http://fields.canpan.info/grant/