デイサービス
うちの施設では、昨年から介護施設内を区分けして保育事業を行っている。山里には保育所がないので、「保育ママ制度」を活用した事業である。 「保育ママ制度」は、おなじ山里の区の住民でないと利用できない。保育ママ一人に対して幼児は三人しかみられない…
あかりは、れいなちゃんと遊びまわってた。やはり子どもは子ども同士がたのしい。れいなちゃんのお父さんが遊んでくれた。休日なので、80代の利用者の皆さんとあかりを連れて、二俣ツアーだった。百均と山の市で買い物。マルカワの蔵でお弁当。和服をリフォ…
デイサービスの事業をはじめて、1年3ヶ月になる。それまでは「休みがなかった」。事業を始めてから「休みができた」。 どういうことか。30年余、フリーランスで編集と執筆の仕事していたので、毎日が日曜日。土曜だろうが日曜だろうが関係ない。インドに13…
葛の繊維を紡いだ糸からつくった葛布(くずふ、かっぷ)。肌触り、布の輝きがすてきだ。むかしの武士のカミシモなどは、葛で織られていた。 4月ころから、葛の蔓を煮て水に晒し、発酵させて繊維を取りだす。これを紡いで布を作る。そのお手伝いをすることに…
彫っていると、余計な考え、過去のこと、先のことなど、全く考えない。ただ、彫ることに集中できて、頭がまことにスッキリするという。左近さんが、うちの施設のオープンデッキで石の地蔵さん彫りを開始。週に一度は来てくれて、彫り続けることになる。希望…
玉砂利を敷くか。河原から運ぶのはたいへんなので、建材屋から10トンくらい玉砂利を運んでもらうか(運賃込みで3万円くらいかかる)。 あるいは、煉瓦を敷くか。煉瓦は大量に必要。買ってきて運ぶのも、掘って埋めるのもたいへん。 いま考えているのは、「日…
ついに機織り機が3台。機織り部屋を作った。山繭の生糸、木綿、裂織と3種類。将来の機織姫になれるか。あかり。
デイサービスの事業を営んでいるので、ほとんどどこにも出かけられない。しかし、まちなかかから、いろいろな方が訪ねてきてくれるようになった。-------------------田舎暮らしの相談。空き家の相談はいつものことだけれど、農業体験をしたいというTさん。…
①過疎地の山里は、いたるところで店は閉まっている。仕事がないので、若い人は暮らしていけない。住民は、高齢者ばかりとなっていて元気はない。衰退の道。 ②しかし、このコロナ禍のためなのか、まちなかから山里に来る車やバイクの数は増え続けている。おい…
炭焼きしながら、その鎌の隣で石仏を彫る。石仏を彫ったというので、はじめての作品を持ってきていただいた。亡くなった息子さんの供養の心で彫ったという。石を刻んでいる間は、まったくの無心。喜びの静寂に包まれるという。左近さんの本業は炭焼き職人。…
あたらしい利用者さんがこられると、来し方の人生ドラマを聞く。 お子さんは何人。ご主人はいつ亡くなったか。両親の名前は。どこの出身。そんなところから、いろいろドラマが語られる。家系図のようなものをつくっていく過程で、次々と物語が紡がれていく。…
診療所に行く。8人くらいが待っていた。知り合いのおばさまがいたので、話しかける。そのやりとりを聞いて、また知り合いのおばさまが応ずる。そしてまた、その知り合いが……というふうに、診療所の待合室は談話室になった。みなさん、だいたい80台。--------…
山繭の生糸での機織りがはじまった。きょうは20センチほど。ぼくもミシンをスタート。まずは雑巾くらいは縫えそうだ。
浜松市内から、クルマとバイクが続々と山のほうに向かっていた。コロナ禍にあって、〈まちなか〉から山奥のほうに盛んにドライブにくるようになった。冬のキャンプも賑わう。 ところが、山里に暮らしている人たちは、〈まちなか〉に行きたい。利用者のみなさ…
機織りや藍染、和紙の話をすると、目を輝かせて「見学させてもらいたい」という。女性ではなくて、「おじさんたち」が手仕事を遊び、極めようとするところがすごい。 きょう二俣の酒蔵を改造したらギャラリー:マルカワの蔵に寄った。張り子、一貫張、竹細工…
施設で作り始めているのが、張り子の人形。まずはお雛さま。これからつくろうとしているのは、キツネのお面。紙とティシュペーパーと折紙、糊とアクリル水彩があればできる。型枠はダンボールなどで工夫する。
①新しい利用者さんがこられた。お二人。新規の顧客としてありがたいことだ。 ②だが、ひとつ困ったことがある。お二人とも、大きな声で元気で自分のことばかり話をされることだ。 ③いままでの利用者さんは、静かな方が多くて、お互いに相手を気遣いながらのや…
山繭(ヤママユ)の繭玉(サナギ)は、こんなに美しい薄いグリーン色。ここから、糸を紡いでいく。ひとつの繭玉から1,000メートルの長さの生糸が取れる。途中で糸が切れても、よじっていけばつながっていく。施設の利用者さんは、糸を紡ぎながらえんえんとお…
施設に機織り機を運んできた。ここで、山繭のサナギから生糸を紡いで織ってゆく。栗林に網をかけて山繭の卵を孵化させてサナギに。そして、そこから生糸をとって機織り。反物にする。気の遠くなるような作業だが、すすめていく。
2ヶ月に一度「ぶっくる」という移動図書館が来てくれる。うちは老人介護施設と保育施設しているので、それぞれ100冊ずつ本が借りられる。絵本も紙芝居も。施設に居ながらにして、本が借りられるのはとてもありがたい。 また、春野図書館もクルマで10分。こ…
天蚕(ヤママユ)の飼育〜生糸〜機織。いま企画中。 栗林に網をかけて、そこで天蚕を飼育する。まずは、ヤママユの卵を500〜2,000個くらい購入して、葉っぱにつけていく。サナギ(繭玉)ができたら、生糸にする。そして、機織りまで。 機織りの機械は、施設…
これは、72年前のノートだ。うちの利用者さんのMさん(86歳)が中学を卒業する時に、先生たちに書いてもらったノートの一部。先生たちの熱い心が、息づかいが伝わってくる。中学生だった頃のMさんの一途なひたむきな向学心が感じられる。 Mさんの時代は、…
山里の暮らしに接すると、おお!という発見がいくつかある。それぞれの工夫と日々の練磨がみられるのが、たのしい。 和泉平の集落の方にでかけた。思い立ったら電光石火、そのときのノリで動く。とくに用事もなくアポもない。土産もない。相手が留守でも問題…
大正時代から戦前・戦後の歌が好きで、覚えては施設で歌をリードしている。①「ゲイシャ・ワルツ」というタイトルが、なかなかすごい。同時代に、江利チエミの「テネシー・ワルツ」が流行っていた。②作曲:古賀政男、作詞:西条八十という黄金コンビ。③日本舞…
あかりと窓拭きごっこ。濡らした新聞紙で拭いていく。あかりは中、おとうちゃん外。 おもしろそうだ、と思ったみたい。でも、やってみて、そんなにおもしろくないと気づくと、もうほかのことをやりはじめていた。スーパーハウス(5畳)を8棟、貨車を3両移設…
コロナのためにイベントの売上がなく、貯金がない。もう暮らしがやっていけない。そういう相談を受けた。それで、いい方法がないか調べてみた。 「生活保護」を受ける道。しかし、これはなかなかハードルが高そう。「持続化給付金」で、100万円の給付が可能…
貨車を3両とスーパーハウスは8棟を運び終えた。のこり1棟。あとは高圧洗浄機でハウスを洗って、余裕があれば塗装する。色はモスグリーンかチョコレート色。落ち着いたら、旧家屋のごっちゃごちゃしたモノを引っ越して整理。10年前に移住した時、本を入れた…
移設するハウス(10棟)のうち2棟は、「こども図書館」にできそうだ。絵本、育児関係の本、おもちゃなどを置く。子どもたちが自由に遊べる空間になりそうだ。いま保育事業もしているので、絵本や紙芝居、200冊を2ヶ月間、借りられる。天竜図書館のバスが、…
本日は、貨物列車の貨車を2両、移設した。明日以降は、のこり1両。さらには、ハウスを4棟。全部移設できたら、貨車3両、ハウスが10棟となる。その後は、大量のごみ処理という仕事があるが、そこは自分の敷地内なのでゆっくりと。
「おひとりさま」の老後はどうなるのか。 年金があれば、働かなくても暮らしていける。しかし、国民年金だけとか、年金のない人はどうなるのか。働けない。暮らしていけない。-------------------となると、生活保護の道。しかしそれが、可能なのかどうか。…