過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「おひとりさま」の老後はどうなるのか。

「おひとりさま」の老後はどうなるのか。

年金があれば、働かなくても暮らしていける。
しかし、国民年金だけとか、年金のない人はどうなるのか。
働けない。暮らしていけない。
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となると、生活保護の道。しかしそれが、可能なのかどうか。
介護の必要なレベルになったとき、金と身寄りがないとどうなるのか。

特別養護老人ホームに入れればいい。しかし、満杯で入れないという現実が来る。

まちなかなら、いくつか施設があるので、選択肢はある。しかし、こうした山里だと、施設は少ない。すでにいま、長期の待ち状態。まちなかに行く足がない。
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そのあたりのセーフティネットは、あるのか、ないのか。
どうしたらいいか。どうなるのか。

ひとり暮らしの80過ぎた友人の陶芸家は、老朽化した家に暮らしている。家が倒れるのが先か、自分が倒れるのが先か、と言っていた。

──もし倒れたらどうするんですか。
「道端に大の字になって泣きわめいてやる」。
そう言っていた。

そういう現実が、過疎地には起きてきている。やがて、まちなかで、東京で起きてくるんだと思う。
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そうしたとき、宗教はどうなのか。キリスト教会はなにか動けるような気がする。しかしお寺はどうか。守り支える力として機能しないだろう。むしろ新興宗教、たとえば創価学会など、ネットワーク力がすごい。政権与党の強みもある。

ともあれ友人のネットワーク、おひとりさまネットワークを強く持っていることが、セーフティネットになりうる。しかし、年とってからそうしたネットワークをつくろうたって、うまくいかない。