過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

デイサービス

聞き語りで自分史づくり

聞き語りで自分史づくりをしている。 先日、山の中の集落に嫁いできた方の話を書いたが、その続きである。----------------------当時の小俣集落はまだ完全電化されておらず、小水力発電であった。小俣川でタービンを回して水力発電し、各家庭に配電していた…

民謡を見直した

ともに声を響かせると元気になる。これはひとつの身体実感の真理。 きょうは、民謡を利用者の皆さんと歌ってみた。 歌ったのは、ソーラン節、炭坑節、よさこい節。 民謡の底にながれている、暮らし、生き方、思い、情念などが響いてくる。------------------…

石地蔵を彫りに

左近さんが、昨日も石の地蔵を彫りに来てくれている。うちはガサガサしている空気だけど、左近さんがたんたんと集中して彫っているので、落ち着いた空気が流れる。 「こうして石を彫っているから生きていられる。救われているんだ。これがなかったら、もう生…

音声入力ソフトでの取材 山奥に嫁いだ人の話

家に到着すると、驚いた。なんと、すでに結婚式の用意がしてあった。そんなこと聞いてなかったのだ。-----------------生まれは兵庫県城崎奈佐村。日本海に面している村で、城崎温泉の近く。いまは豊岡町という。 結婚したのは、22歳になったばかりのときだ…

つねに戦場というか、戦いの同志みたいな関係の夫婦

これからどうする。この場合どうしたらいい。妻とあれこれ打ち合わせ。これからの企画、いまの課題。問題点の絞り込み。 寝っ転がって打ち合わせ、くらいがいい感じ。大切なポイントが浮かぶが、寝っ転がっているので、メモをとるのもかったるい。しかし、頭…

美しいガクアジサイだった

「花は西日を避けたほうがいい」っていわれない?と聞かれた。うーん、意味がよくわからないけど……。その方は、ぼくに花をあげようということだった。でも、西日のあたる花だから、そんなによくないんで……という意味を含んでいたのか。それは、美しいガクア…

すこしずつ畑をば

畑仕事を手伝いたいという奇特な方が現れて、ちょくちょくきては耕してくれている。黒大豆、タイの超辛い唐辛子、クーシンサイ、藍などを植えてみた。あかりは、畑の水やりが楽しくてはしゃいでいた。子どもは土遊び、水遊び、そして火の遊びが大好き。そう…

語りかけのカードを作ってみた

耳が遠い利用者さんのために、語りかけのカードを作ってみた。 耳が遠いと、やりとりがなかなかできない。孤独になって暇を持て余す。かなりの高齢のために、ひとりで読書とか塗り絵も、難しい。やはりおしゃべりが一番いい。けれど、耳が遠いのでそれができ…

百歳万歳

「百歳万歳」の写真。まさに100歳のふみ子さん。うちの利用者さん。ほんとうにすごい。よく一緒に歌う。水師営、大楠公、君恋し、宵待草。戦後歌謡のテレビの映像を流していたら、橋幸夫と舟木一夫の唄を一緒に歌ってた。撮影してプリントしてダンボールで額…

赤いランプの終列車

昭和歌謡を歌うと、それぞれの人生が思い出がよみがえる。施設では、毎日30曲は、歌のリードしている。春日八郎のデビュー曲「赤いランプの終列車」をよく歌う。「まさに歌のとおりだった」と利用者さんが言う。いまは亡き夫との別れは、いつも終列車だった…

拝む弾みのお念仏 はっと気がつきうろたえました

「九段の母」──近頃よく歌う歌がこれ。うちの施設の80代の利用者さんでも、よく知らない。けれども、戦中には大ヒットした歌だ。東北から母親が上京する。上野駅から九段下まで杖を頼りに一日がかりで歩く。戦死した息子に会いに。金鵄勲章を携えてくる。母…

「タイトル」そして「カバーデザイン」ってたいせつ

このイラストとタイトル好きだなあ。いま本は大不況。みなさん本を読まない。それでも、そこそこ本は売れている。本が売れるのは、内容そのものもあるけれども、「タイトル」そして「カバーデザイン」ってたいせつ。もちろん、出版社の力、広告、営業力はも…

炭焼き窯とカントリーダンスと昭和歌謡

炭焼窯とカントリーダンスと昭和歌謡 きのうはすごい雨の中、農業関係の財団法人の助成事業の面接に出かける。 企画提案は、炭焼き窯を作る。みんなで竹炭と竹酢液をとる。炭だけではない。燻した竹のオブジェ。須恵器や縄文式土器、埴輪なども作る。場所は…

デイサービスの事業と編集と両輪で動きだす

90歳を越えて、たくましい暮らし。本人は全くフツーであたりまえとして、淡々と日常を送っている。が、はたからみるとたいへんな驚異。たとえば、①地域の要となる商店をひとりで経営している98歳の女性。②10メートルもの高さの木に登って枝打ち、太さ1メート…

なんだかお寺みたいになってきたよ

「もう人生が長くないもんだから、死ぬまでにこの歌をハーモニカで吹けるようになりたい。教えてほしい」。 突然来られた本日のお客さん。難しい課題を持ってこられたよ。80過ぎの男性で耳がかなり遠い。ほとんど筆談。 吹きたいというのは「旅の夜風」。映…

あかりも隣で、石をカチカチ、カチカチ

左近さんが石の地蔵を彫りに来てくれた。あかりも隣で、石をカチカチ、カチカチ。 どんなに疲れても、ヘロヘロになっていても、石を彫り出すと元気になる、エネルギーをもらえると言っていた。

今日も暮れゆく 異国の丘に

「昭和歌謡」を毎日、20〜30曲くらいはリードしている。ギターで伴奏して歌う。利用者さんも歌う。歌詞は大きく拡大してダンボールに貼り付ける。もう200曲ほどになった。 歌っていると、その時代の空気感が伝わってくる。戦争の始まる頃の暮らしぶり、戦争…

毎日、毎日、花がひらく

庭に咲いている花。 。ペットボトルの花瓶が便利でいい。

こうして一日一日、なんとか生きられたということ

87歳のお二人の会話。ひとり暮らし。目が不自由、足腰がおぼつかない。 日々、体の自由は利かなくなる。親しい人は次々とこの世を去っていく。先のことを考えると、不安なことばかり。楽しいことはなにもない。することもない。近所の人も、おなじような年齢…

子どもがワクワク冒険できるプレーパーク

子どもがワクワク冒険できるプレーパークをここの施設の敷地(300坪)に作る。できれば、田んぼと畑も近くに。多世代交流の場にも。親子の交流の場になる。木登り、スラッグライン、ボルダリング、秘密基地、小屋、竹のジャングルジム、穴掘り、焚き火、炭焼…

石の地蔵さんを彫りに

コツコツ、カチカチ、トントン。こんな雨の中、石の地蔵さんを彫りに来てくださった。押方さんとその師匠の遠藤さん。おふたりの集中力がすごい。語っていると、こだわりがないゆるやかな空気感があって、こちらはラクで落ち着く。遠藤さんの作品、観るほど…

毎日、一日20〜30曲くらいはリードして歌う

毎日、歌詞をつくって画像を入れている。この仕事が楽しくてたまらんなぁ。毎日、一日20〜30曲くらいはリードして歌う。歌詞は65インチテレビ(畳サイズに近い)の迫力大画面に映し出す。伴奏は沖縄三線だ。歌うたびにみなさん情景が浮かぶ。青春時代の回想…

一人と出会って、そこからひろがっておもしろい展開になることも

利用者さんの送迎を毎日行っている。見知らぬ人でも、フツーに声をかけてクルマを止めて立ち話することがよくある。 「知っている人?」利用者さんがそう聞く。「いいえ、知らない人だよ」 利用者さんは驚く。まあ、まったく見知らぬ人でも、友人のようにフ…

退院したばかりなのに、石仏を彫りに来た

人工透析の最中に、大腸から大量出血。救急車を手配したが、PCR検査を受けていないと搬送してくれない。搬送してくれる人もおらず、出血しながら自分で病院までクルマを運転する。 病院に着いても、即入院とはならない。まずPCR検査だ。結果が出るまで一時間…

介護施設(デイサービス)を週休3日(土・日・月)にする方向で調整中

いつもながら、先のことはわからない中での歩み。薄氷を踏む思いの日。歩みが止まるときは死ぬ時。死ぬときが歩みが止まる時。 介護施設(デイサービス)を週休3日(土・日・月)にする方向で調整中。昨日、決断した。 あかりのおもりに時間がとられること…

桜も散り始めた。若葉があちこちに。

桜も散り始めた。若葉があちこちに輝き出した。施設の目の前の公園で。

65インチのテレビをセット

65インチのテレビをセットした。テレビは見ないけれども、YouTubeから、戦前・戦後の歌謡曲を流す。きょうは、「東京大衆歌謡楽団」の映像を。浅草での路上ライブ。声がすばらしい。レパートリーの広さよ。歌詞も曲もすばらしい。アコーディオンの演奏も見事…

年に10回くらい離発着する

施設(みんなの家)の隣は、スポーツ広場。そこにドクターヘリが下りた。ここへは、年に10回くらい離発着する。桜が美しいだけに、搬送される方、そして家族の思いは……。ちなみに、うちの利用者さんはありませんけど。

ホワイトボードからマインドマップづくり

畳一枚ほどのホワイトボードを置いた。妻と今後の方針をあれこれ論議するとき、持ち出してきた。論議が混乱しないためだ。来客があって、語り合うときにもホワイトボードは便利だ。話が生産的になる。 文字や図形として可視化されると、頭が整理される。関連…

そうだ!馬頭琴(モリンホール)

ドとソ(5度の相対音階)の開放弦を弾くだけで、だいたいほとんどの曲の伴奏ができる。昭和歌謡も演歌も、フォークも、童謡も。 かつては、インドの楽器(タンプーラ、シュルティボックス、スワルマンダール)で、インドの祈りの歌を歌っていた。 それから…