過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

死ぬまでに大変化なこと。死んだあと、遺族はいろいろな困難・課題に立ち向かう

田中さんのような心尽くしのいい葬儀を体験させてもらったので、世の「看とりとおくり」について、いろいろ考えさせられた。 死んでしまった人は、安らかにあの世に旅立つ。もうこの世とは関係ないわけだ。しかし、死ぬまでが大変ってことが多い。そして、死…

原発依存体質の自治体

ばんばんとカネが入る。必要もないハコモノつくって土建屋が儲かる。市長や助役などは、天皇のようにみんなから尊敬される。あとの事故のことなど、知るか。どうせ死んだあとのこと。いまが潤えばいいという構図。 関電高浜原発が立地する福井県の高浜町助役…

いよいよ荼毘に付された

ひとつの静寂な送りの事例と思う。世の中の慣習とか権威とかしきたりとか、こだわらず。自分らしく、なによりも故人のよろこぶように、と。家族が集う中、一昨日、田中さんの奥様は静かに息を引きとられた。延命治療などしなかった。栄養補給の点滴も水も絶…

インドのスケッチ ヤムナー川

10年以上もむかし、インドの旅でデジカメを無くしてしまい、しかたなくスケッチを始めた。 万年筆と持ち合わせの手帳。書いていたらおもしろくなった。描くことは、「よく観察する」ことになる。 インドの場合、描いているとまちがいなく人が寄ってくる。も…

完成しつつある棺桶

奥様の葬儀に向けて、棺桶に「般若心経」が貼られた(山口と鶴田さんの作品)。さらには棺桶の窓をつくる。外から写経用紙を通して光が指すようにしてある。死者に光が見えるように。 仏具に、香爐(セージを焚く)とチベタンベルをお貸しする。葬儀で流す井…

日本仏教の特色

彼岸も近いので、仏教について考えてみた。ざっくり言って日本の仏教の特色は二つ。 一つは、その教義(習俗)には、「この世における輪廻はなく、あの世において転生する」ところにあり。「先祖供養」が軸となる。 もう一つは「妻帯」。「出家とは名ばかり…

精神科医による電気療法

東大医学部を出て精神科医になった加賀乙彦さんの、精神病患者に対す電撃療法の体験。これは本人から直接お聞きした。 加賀さんが東大の医局に入局した一九五四年の春には、まだ盛んにおこなわれていたという。一人で四、五十人に電気療法をしていたという。…

安定の低血圧 80(最高)40(最低)57脈拍

安定の低血圧。これでは元気は出ないわなぁ……。20代からそうなので、そういう体質と心得ているけど。 エンジン全開とならず、というかエンジンの力がそもそもその程度かなあ。頭脳に新鮮な酸素が行き渡らないような気がしている。ま、それでもやることはやる…

がんになったら放置して、枯れるように死んでいきたい

「がんとどう付き合うか」。切実な課題だ。 死亡率のトップはがん。日本人の2人に1人は、がんにかかかり、3人に1人はがんで死ぬともいわれている。 われわれの世代は、食い物も(学校給食は、コッペパンに脱脂粉乳、マーガリン、チクロみたいな人工着色料に…

川遊びもあと数日

あかりは、「おとーちゃん、水風呂に入ろう」と言ってくる。一緒に一日に3度入らされる。 こちらは、風邪引いてごほごほやっているのに、許してくれない。寒いのですぐに出るが、「そばにいて、みててほしい」というので、隣に椅子をおいて本を読んでいる。…

ヤモリが夜な夜な現れる

ヤモリが夜な夜な現れる。網戸にペタッと貼りつていている。光に寄せられてやってくる虫を食べるためだろう。 あかりは、ヤモリが好きだ。風呂場で捕まえたヤモリを、ペットボトルに入れて可愛がっていた。「はまちゃん」と名前をつけていた。きょうも、大き…

手づくり葬 棺桶を自作する

奥様の余命はあと10日くらいか。医療は、治るために行うもの。治る見込みのない医療というのは、患者に負担を強いるだけ。ということで、ターミナルに入った。 もはや点滴もしない。水も断っている。奥様は60代前半からアルツハイマーにかかり、田中さんはお…

裁判の相談を受けたので、すこしアドバイスを

裁判の相談を受けたので、すこしアドバイスさせてもらった。 裁判官は法に照らして判決を下す。とはいうものの、「裁判官の心証」というものが大きい。 裁判官の心証を悪くするのは、①嘘をつくこと、事実を偽ること。②証拠を捏造すること、あるいは隠すこと…

千葉の鋸南町(きょなんまち)。台風15号の影響でかなりの被害

千葉の鋸南町(きょなんまち)。台風15号の影響でかなりの被害。 一部では水が断水中、食材やガソリンなどの物資が足ない。 電気は明日流れるよていだとす。屋根が飛ばされ、崩壊している家が多いようだ。マスコミは、ほとんど伝えていないようだが、こうい…

いろいろと絶望的なこと ランダムに

いろいろと絶望的なこと。ランダムにあげてみた。 ①「原発の後処理できず」 福島原発の後処理が全くできていない。放射能は垂れ流し、海にどんどんと捨て続ける。除染のために削った汚染土の行き場がない。 環境省の大臣が、農業の土壌改良に使うと公言して…

政治家と総理は二世や三世議員ばかりとなった

世は民主主義なので、人々の意思は選挙によって選ばれた議員、そして内閣によって政治は運営されることになる。 問題は、投票率の低さ。なにしろ5割いかない。20台、30台の人の投票率は30%を切るのではないか。そして、自民党は、30%程度の得票率で…

出版方法のいいろな道筋

ある方から出版の打ち合わせ。以下、提案してみた。ま、本を出すときの参考までに。 ①「自力で動く」。自分で企画書作成。原稿をプリント。10〜20社の出版社に送る。しばし、様子を見る。ただ、「ナシのつぶて80%」と思うべし。 ②「アクセスがあるのは自費…

「看とりとおくり」の講座の4回目の開催で

もはや肉体が死にゆこうとする時、医療はどういう役に立つのか。 医者としては放置できない。「一分一秒でも生きながらえらせること」が医療の一つの使命である。--------------------しかし 老衰など治る可能性が全くない場合、無理に生きながらえさせる(…

初の個展のサポート

天竜区の「くんまの水車の里」の石打さんからから、個展会場に竹山美江さんの「布絵展」を、という依頼があった。 しかし、田山さんは高齢で遠くて行けないということで見送り。その代わりに友人の玉利直江さんの初の個展をお願いした。展示期間は一ヶ月半。…

子どもが遊べて親が交流できる図書館

図書館が好きで、よく通う。気になった本は、ほとんどネットでリクエストして、借りる。春野の図書館には家から車で7分。木質空間で、落ち着いていてありがたい。図書館の前の施設には、広いお風呂にサウナがある。あこれもありがたい。ところがだ。あかりを…

可睡斎に参拝 「三尺坊権現」は本来は、春野の秋葉寺にあったもの

帰りに立ち寄った「可睡斎」(かすいさい)。友人の個展を見たいと思ったのだが、残念なことに、8月末で終わっていた。ちょうど俳優の滝田栄が講演していて、ちらと顔だけ見てきた。 ここに安置されているの「三尺坊権現」(さんじゃくぼうごんげん)は、烏…

野草病院まで、出かけた

ちょっとアレルギーの検査に、袋井市の野草病院まで、出かけた。病院の入り口には、ぼくが尊敬している山尾三省の直筆の詩が掲げてあった。 山尾三省さんは、屋久島に住んでおられたすごい詩人。ぼくがかつて国立市に暮らしていた時、近所の八百屋さんの二階…

ランはこうしていつも泳いでいる

こう暑いと、ワンコはたいへん。朝の散歩では、ランはこうしていつも泳いでいる。ぼくは、あかりと水風呂に。一日三度くらい入る。

おばさまたちの意識は、伝統とか慣習のわずらわしさから脱却してきている

デイサービスの事業継続のために、引き継ぎに入っている。この数日は、見習いとして送迎からケアマネ挨拶など、行動している。そして、利用者さんとは、いろいろ雑談をしている。みなさん80台だ。-------------------こんな話で盛り上がる。友人の奥さんが亡…

治る見込みのない医療というのは、患者に負担を強いるだけか

末期医療に入った友人の奥さん。もはや治る見込みはない。医療というものは、治るために行うものだ。治る見込みのない医療というのは、患者に負担を強いるだけかもしれない。------------------延命治療というと、鼻から管を入れたり、胃ろう(胃に穴を開け…

妻がいよいよ末期医療に入ったと相談受ける

「妻がいよいよターミナルに入った」と、友人が相談に来られた。60代からのアルツハイマーで、いまは施設におられる。2年前には、心筋梗塞になり危ぶまれた。今回こそ、「いよいよだ」という。もはや食事はできなくなり、栄養は点滴でつないでいる。 点滴注…

どもたち同士、自由に気ままに遊ぶのが楽しかったんだ

「きのうは楽しかったね」とあかりは言っていた。こどもたち同士、自由に気ままに遊ぶのが楽しかったんだ。 昨日も一昨日も、春野の山の村で行われた「ラブファーマーズ・カンファレンス」(5年目を迎えた全国有機農業者の集い)に出かけた。 孟宗竹でつく…

はやければ10月からのスタート デイサービスの経営

消防署の立入検査にきてもらう。「防炎」のカーテン、間仕切り、カーペット、消化器類の点検、避難誘導の通路の確保などこまかく確認してもらった。無事、合格であった。一週間後に、消防法令適合の証明書を出してもらう。デイサービス(近い密着型介護施設…

ついに、猿たちが来るようになったか

屋根のほうから「どどどど」っと音がした。「いったい、なにごと?」。外に出て見たら、猿の軍団が10頭あまり走っていった。隣家の屋根の上に登っていった。これまで、鹿や猪はよくきたが、猿はあらわれなかった。ついに、猿たちが来るようになったか……。猿…

竹の遊具でいつまでも遊んでいた

昨日は、5回目のラブファマーズ・カンファレンス(春野 山の村で開催)。あかりは、竹の遊具でいつまでも遊んでいた。お父ちゃんとしては、見守り続ける。ジャングルジムとブランコと盆踊りの舞台など、孟宗竹を40本切って、10人で一日で仕上げたそうな。今…