帰りに立ち寄った「可睡斎」(かすいさい)。友人の個展を見たいと思ったのだが、残念なことに、8月末で終わっていた。ちょうど俳優の滝田栄が講演していて、ちらと顔だけ見てきた。
ここに安置されているの「三尺坊権現」(さんじゃくぼうごんげん)は、烏(からす)天狗。じつはそれは、春野町にある秋葉寺(しゅうようじ)の本尊(信仰の対象)である。
明治の神仏分離の時に、秋葉寺は叩き壊されて、本尊の「三尺坊権現」や宝物の数々は、こちらの寺に移されたのであった。その他、秋葉寺の仁王像やら石仏は、谷底に投げ捨てられ、山門や伽藍は潰された。
また改めて、神仏分離における廃仏毀釈(しいぶつきしゃく)については書くことにする。
ま、それはともあれ、ここでいつもすごいと思うのは、トイレだ。こんなに立派なトイレは、ちょっと他のお寺では見られない。
ちなみに、「三尺坊権現」の烏天狗は、本来は、インドのガルーダである。インドネシアは、ガルーダ航空というのを持っているが、そのガルーダだ。