過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お寺がやすらぎの場。くつろぎの場。交流の場になっていた。

中国は上海、そして台湾しか旅したことはない。ふたつは、思想的に相容れないけれども、感心したことがある。 上海では、あちこちの公園でお年寄りたちが、社交ダンスをしていた。音楽をかけて。 かつては、法輪功(気功法の一つ)が盛んだったと思うが、盛…

いがみあって、くたくたになって、それで丸くなる。霊的修行(サーダナ)

インド哲学では「ヴァーサナー」という捉え方がある。過去世からのもともと持っている自分のクセ。潜在意識の深いところ、生命の傾向性をいう。 人生はつまるところ、自分で選択した結果である。しかし、その選択は、「ヴァーサナー」からきている。自発的に…

民謡を見直した

ともに声を響かせると元気になる。これはひとつの身体実感の真理。 きょうは、民謡を利用者の皆さんと歌ってみた。 歌ったのは、ソーラン節、炭坑節、よさこい節。 民謡の底にながれている、暮らし、生き方、思い、情念などが響いてくる。------------------…

死ぬ瞬間まで、悪戦苦闘して、悪あがきしつづけて死んでいく

死を迎えるときって、「いい人」になるとよく聞く。意地悪そうな人、イライラしたりよく怒っている人。そんな人が、穏やかでとてもいい人になっていく。そうしたら、数か月後に亡くなった。 ……みたいな話はよく聞く。 ある友人も、透明で無欲でとてもいい人…

ほんとに「いい人」というのはいるんだよね

なんというか、ほんとに「いい人」というのはいるんだよね。会っていて、──ああ、この人いい人だなぁ。実直というか素朴というか。裏がないというか腹黒くないというか。とにかくいい人。 あれこれ計算してしゃべる人、相手の心を考えてしゃべる人、いろいろ…

飽きっぽい自分が、書いていくことだけは、けっして飽きない

まともな文章を書いたことはなかった。学生時代、ちゃんとした公の文章など書けなかった。原稿用紙に文字を書いていくなんて、楽しいと思えなかった。 当時、ワープロのような便利なものはなかった。会社に就職して数年、本社にワープロが入った。機械は100…

さぁ仕事するぞーと言うと、あかりがやってくる。

さぁ仕事するぞーと言うと、あかりがやってくる。「お父ちゃん遊んでぇ」。やれやれ仕方がないなぁ。じゃあ絵本読もうかというと、「いやだぁー」。じゃあ将棋やろうかというと、「いやだぁー」。じゃあ川で石積みやろうかというと、「いやだぁー」。じゃあ…

石地蔵を彫りに

左近さんが、昨日も石の地蔵を彫りに来てくれている。うちはガサガサしている空気だけど、左近さんがたんたんと集中して彫っているので、落ち着いた空気が流れる。 「こうして石を彫っているから生きていられる。救われているんだ。これがなかったら、もう生…

音声入力(喋ればテキストに変換)と一発検索

音声入力(喋ればテキストに変換)は、Googleドキュメントの精度が高い。ただ、パソコンに向かわなくちゃいけない。 歩きながら寝っ転がって入力するには、やはりiPhoneがラフでランダムでよい。iPhoneのSillyは精度がいいが、1分くらいで切れる仕組みにな…

3つに集約する

企画書はよく書く。出版社向けの企画やら助成金の申請やら。 企画書の場合は、タイトルに全てが集約される。 「で、結局、なにを言いたいの?」「で、何をするの?」それにたいして、明快に「これをやる」と伝えられるかどうか。 言いたいことは「1行」とす…

なんというか、宇宙のはからい。

もしもだよ。あかりがいなかったら、こんなに忙しいことはない。まったりと悠々と暮らしていた。生き方に余裕があるんだろうなあ。 しかし、あかりがいるので、がんばれる。学びがたくさん。創作意欲も湧く。次々と課題を与えられて、自分の魂磨きになってい…

音声入力ソフトでの取材 山奥に嫁いだ人の話

家に到着すると、驚いた。なんと、すでに結婚式の用意がしてあった。そんなこと聞いてなかったのだ。-----------------生まれは兵庫県城崎奈佐村。日本海に面している村で、城崎温泉の近く。いまは豊岡町という。 結婚したのは、22歳になったばかりのときだ…

つねに戦場というか、戦いの同志みたいな関係の夫婦

これからどうする。この場合どうしたらいい。妻とあれこれ打ち合わせ。これからの企画、いまの課題。問題点の絞り込み。 寝っ転がって打ち合わせ、くらいがいい感じ。大切なポイントが浮かぶが、寝っ転がっているので、メモをとるのもかったるい。しかし、頭…

美しいガクアジサイだった

「花は西日を避けたほうがいい」っていわれない?と聞かれた。うーん、意味がよくわからないけど……。その方は、ぼくに花をあげようということだった。でも、西日のあたる花だから、そんなによくないんで……という意味を含んでいたのか。それは、美しいガクア…

まっ赤に錆びた鉄板や機械の部品もいい

まっ赤に錆びた鉄板や機械の部品もいい。流木も面白いのがたくさん。散歩の帰りに拾ってきては、とりあえずストックしている。ついには使わないかもしれないけど。

すこしずつ畑をば

畑仕事を手伝いたいという奇特な方が現れて、ちょくちょくきては耕してくれている。黒大豆、タイの超辛い唐辛子、クーシンサイ、藍などを植えてみた。あかりは、畑の水やりが楽しくてはしゃいでいた。子どもは土遊び、水遊び、そして火の遊びが大好き。そう…

訪ねるのは皆さん80代。布絵作家、お寺の住職たち。

会えるうちに会っておかないと、もう会えない。会っても、もう語り合えないということが度々起きている。そういう自分こそ、いつどうなるのか、わからない。 なので、ひらめいたら電話するなり、相手の都合を考えずに訪ねるようにしている。 きょうは、まち…

布絵作家を訪ねる

布絵を毎日せっせとつくっておられる竹山美江(たけやまよしえ)さんを訪ねた。83歳でひとり暮らし。いまは、野の花がテーマだという。3年前に「もめん大好き」という作品集を作らせてもらった(いちりん堂発行)。「二作目もつくってね」と言われて、7月…

ロック・バランシング 気田川

夕方、いつものように気田川であかりとロック・バランシング。あかりも上達した。「おとうちゃんだって、やればできるんだから」と励まされた。あかりの石積みを眺めて、こちらはダンスでリバランシング。〈からだ〉が気持ちいい方向に、手や足を伸ばしてい…

無力感を味わってこそ、はじめてほんとうの祈りが起きる

──日本は、もうすっかり停滞してしまって、これから落ちていくばかり。「それはもしかして、日本のために良いことではないかと思う」。 ──それは、どうして?「無力感を味わってこそ、はじめてほんとうの祈りが起きる。そこから始まる。自分のヴァーサナ(前…

知人が失踪した

人生、いろいろ。知人が失踪した。もう十日あまり連絡なし。 妻と子どもが三人いる。子どもは、まだ幼い。ケータイを変えてしまって計画的だ。連絡は取れない。失踪の理由など、わからない。-------------------うわあ。そんな男には見えないんだけどなぁ。…

夕方から深夜の音

コッコッコッコッコケーー。騒がしいと思ったら、ツガイの白いチャボが卵を産んだ。きょうで3つ目だ。卵を孵化させて、ひよこを殖やしたいものだ。でも、親鳥はまったく温めないんだなあ。 ケロケロケロガーガーガー。夕方から深夜まで、ずうっとアマガエル…

自分なりの「無常」的生き方

「会ってみよう」「話してみよう」「やってみよう」というひらめきがある時こそが、最良のタイミング。 ひらめいたものの、その時、まだ準備ができていない。気分が優れていない。相手の事情もある。なので、「こんどまたの機会に」「次の機会でもいいか。明…

語りかけのカードを作ってみた

耳が遠い利用者さんのために、語りかけのカードを作ってみた。 耳が遠いと、やりとりがなかなかできない。孤独になって暇を持て余す。かなりの高齢のために、ひとりで読書とか塗り絵も、難しい。やはりおしゃべりが一番いい。けれど、耳が遠いのでそれができ…

現実世界の『法華経』と現実世界を超えた『法華経』

日本で有名なお経は『般若心経」と『法華経』だ。『般若心経』は、短くて読誦しやすい。写経されるお経の代表格だ。 『法華経』は、いわば日本仏教の基礎となっている。比叡山において密教と融合して本覚法門(凡夫はもともと悟っている)の土壌を形成した。…

他人事には思えない

チョコ(家内の母が連れてきたパピヨン)とラク(近所のカヤックスクール:トッシーの飼っているラブラドール)が出会ったら、ものすごい勢いで遊んでいた。 チョコはまだ1歳にもならないので、元気いっぱい。ラクは11歳。もう年なので疲れてヘトヘト。なの…

百歳万歳

「百歳万歳」の写真。まさに100歳のふみ子さん。うちの利用者さん。ほんとうにすごい。よく一緒に歌う。水師営、大楠公、君恋し、宵待草。戦後歌謡のテレビの映像を流していたら、橋幸夫と舟木一夫の唄を一緒に歌ってた。撮影してプリントしてダンボールで額…

なぜ日蓮は漫荼羅をあらしたか

日蓮は、「末法に入りぬれば余経も法華経もせんなし。ただ南無妙法蓮華経なるべし」(上野殿御返事)と述べている。 末法の今において、あらゆる経典は無意味。日蓮が信奉し自らの根拠としていた法華経すらも、意味なし。「ただ南無妙法蓮華経」が大切という…

気田川でウナギ釣り

気田川でウナギが釣れるのをずっと見ていた。あかりは、ウナギが釣れるまでいるという。暗くなるまで見ていた。ただ、釣れたのは30センチくらいのウグイだった。あかりがおじさんからもらって、手づかみでもってきた。------------------夕方になって、毎日…

得体の知れない、どうなるのかわからないことにチャレンジする

あかりとよく遊ぶのは「ダンボールアート」。なにしろダンボールはふんだんにある。切って貼り付けてかんたんにできる。うまくいかなかったのは、風呂の焚付に燃やしてしまう。-----------------何を作ろうかという発想はある。けれど、作る過程で何ができて…