過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「お持ちしましょうか」とすすんで利用者さんのカバンを持って

あかりが体操をリード。ちゃんと体の動きの流れを覚えていた。帰るときには、「お持ちしましょうか」とすすんで利用者さんのカバンを持って歩く。「手すりにつかまってくださいね」と。利用者さんが車に乗るときには、みんなのシートベルトをパンチパチンと…

先祖と共にある暮らし、凛として静寂なもの

今朝、利用者さんとほんのすこし足を伸ばして、近くの集落までドライブ。この集落は、こんなふうに家屋敷のなかに墓がある。ぼくは墓などどうでもいいと思っているものの、こうした佇まいを見ると、先祖と共にある暮らし、凛として静寂なものを感じた。そこ…

子供がきてくれると、創作意欲が湧いてくる

お母さんと子どもたちが遊びに来てくれた。積み木や太鼓を叩いたり、メダカや金魚を見て遊んでた。ここを自主保育の場所にしてもらってもいい。喜んでくれるかな。段ボールで、不思議な怖い鳥をつくってみた。嬉しそうな顔をしてくれた。子供がきてくれると…

炎と瞑想、体が心から温まる。夜空の星。

外風呂に入る。二つの楽しみがある。薪で燃やすこと。炎を眺めているのは、イマジネーションが湧くこと。そしてまた頭が空っぽになる。。瞑想するぞー」みたいなのではなくて、自然に起きてくる瞑想。薪で焚いた風呂は、体の芯からあたたまる、これは、まこ…

栗拾いと田んぼづくり計画

あかりと栗拾い。あかりは、蚊に食われながらも、がんばってたくさん拾ってくれた。その近くで、30年余の耕作放棄地を耕して田んぼにする計画を立てている。田んぼの隣には屋根付きの休憩所を作って、地域の寄り合いの場にする。4枚目の写真は、92歳のMさ…

ペルーの2人組(ともに祖父が日本人)にがんばってもらった

3密対策のオープンテラスの屋根工事。かれらペルーの2人組(ともに祖父が日本人)にがんばってもらった。こんどは、4トンのユニック車で、スーパーハウス(4畳)7つと貨車3両を、この施設の敷地に移送してもらう。かれらはなんでもできる。家の解体、…

薪を燃やしながら、戦後の流れをざっくりと考えた

露天風呂で薪を燃やしながら、戦後の流れをざっくりと考えた。頭の整理のために書いてみた。 ①日本は戦争に負けた。連合国に無条件降伏した。 ②アメリカが日本占領統治した。アメリカは、野蛮で卑劣(お互いがそのように思い込んでいた)な日本の牙を抜いて…

マンダラ塗り絵

マンダラの塗り絵をしたいという。やらせてみたら、ちゃんと枠の中に色を塗れるようになってきた。しばらく前は、がんがん色がはみ出ていたけれど。 その他の画像は利用者さんが、毎日、描いているマンダラ塗り絵。この施設はマンダラ美術館のようになってい…

クモを怖がるあかり、そこで

怖いものは、怖い。 怖くないよ、といくら言っても、説得力なし。 その人のリアリティでは、怖いのだから。 心理学的には、怖いと思っているから怖い。対象物に怖いというイメージを投影(スクリーンとして映っている)しているだけ。いわば幻想だ。 ならば…

ストレッチ、リラックス体操をリード

ストレッチ、リラックス体操をリードするために、メモのようなイラストを作っている。それを見ながら、利用者さんに体操をしてもらう。 といっても、ラジオ体操のような、勢いとか反動を使った動きはしない。伸びるときは限りなくずーつと伸びる、伸びる。イ…

過疎地の医療

過疎地の課題の一つは、医療だ。診療所が遠い、医師が不足。大きな病院までは往復100キロ近く。老人はクルマを運転できない。鉄道はない。バスは一日1〜2本。乗り継いでいくと、一日かかる。タクシーを呼べは往復1万円余もかかる。 ------------------ ち…

親子でハチャメチャ言語のやりとり

あかりは「言葉あそび」ができるようになってきた。 こう話したら、こう返ってくる。こう受ける、そしたら、こう返ってくる。 内容は、めちゃめちゃになるけどね。 こうした遊びができていくと、お父ちゃんのボケ防止にもなる。おんぶーとか鬼ごっこ、かくれ…

NHKのオンデマンドの契約

この5年以上、テレビは見ていない。押し入れに入れっぱなし。ただ、デイサービスの事業を行っているので、利用者さんに、朝の連続テレビ小説「おしん」を見てもらっている。ビデオプロジェクターから、迫力大画面(2メーター四方)だ。だがそろそろ、「お…

ホスピタリティー(おもてなし)の手伝いができるようになってきた

きょうは運動会の振替休日。あかりは朝から施設にいる。おどろいたのは、ホスピタリティー(おもてなし)の手伝いができるようになってきたこと。 利用者さんが到着すると、玄関まで走ってくる。「いらっしゃいませ。おはようございます」。ちゃんとお辞儀し…

2日連続ドクターヘリ

なんと2日連続ドクターヘリが下りた。 施設のすぐとなりのグランドがヘリポートになっている。飛び立てば、三方原聖隷病院まで10分くらい。2枚目の写真は施設の上を飛ぶヘリ。

焼き芋ができあがった

ドラム缶で段ボールをたくさん燃やした。その灰の残り火の中に、サツマイモ入れたら焼き芋ができあがった。なんとまあ、おいしいことか。 ゆっくりとじわじわと焼く。それが甘くて美味しくなるポイント。こんどは、外風呂の残り火で、栗とか玉ねぎとか焼いて…

「適者生存」とウィルス

①ダーウィンの進化論は、「弱肉強食」ではなくて、「適者生存」。環境に適応できたものだけが生きていく。すなわち、環境に適応しようとして、変異したものが生き延びてきた。 ②人間は、「変わり者」がいたほうが、変化に適応できる場合が大きい。みんなとお…

「子どもは、親がしてくれなかったことを要求してくるんだよ」と。

子どもが近所にたくさんいたら、子ども同士で一日中遊べる。また、きょうだいがいればいつも一緒に遊べる。でも、山里では近くに子どもはほとんどいない。そして、あかりは一人っ子だ。 なので、歩けるのに、「抱っこしてー」「かたぐるまー」「おんぶー」。…

運を呼び込んでくれる福の神と思うようにしている

99歳のFさん。朝になって、いつものようにお嫁さんから「おばあちゃんは、きょうは体調がいいので、施設にいきたいと言っています」という電話を頂いて、お迎えに行く。 しかし、お迎えに行くと「足が痛いので行けない」と言う。それではと、戻る。しばらく…

多文化共生村、インターナショナルなフリースクール、農家民宿とレストラン

多文化共生村、インターナショナルなフリースクール、農家民宿とレストラン。そんな提案を友人から受けている。広大な敷地があって、そこの活用プランではある。 しかしまてよ、山の中よりも、もすこし麓にこんな素敵な廃校があるじゃないか。川遊びもできる…

ベランダに屋根をつける

3密対策で、ベランダに屋根をつけることにした。ペルー人の二人組に工事を依頼した。明日あたり、完成。ペンキ塗りは、あとでゆっくりとぼくの仕事。 屋根(長さ20メーター)をつけることで、12メーターのベランダが、そのまま風通しのよい部屋となる。利用…

安定的に来てくれる保育ママさん

ここは老人介護施設だが、保育事業も認可が下りている。事業として、確保するのは、児童が先か保育ママが先か、というと、まずは保育ママだ。ところが、人がいない。安定して来てくれるかというと、これがなかなか難しい。山里だしね。 やっと安定して幼児を…

掃除、片付け、料理があそびになるといいんだけど

「おなかへったー」 ──でも、なんにもないなあ。そうだ、お餅つくろうか。 「つくって、つくって。はやく、はやく」 ──まてまて、まずお米を研いでご飯を炊いてからだよ。 玄米を精米して、米を研ぐ。 「てつだいたい。てつだいたいよぉ」 見よう見まねでお…

とんとん とんからりと 隣組

利用者さんから、「隣組」の歌を歌ってほしいと言われて、メロディーと歌詞を覚えた。なかなかいい歌なんだけど……。 1. とんとん とんからりと 隣組 格子こうしを開ければ 顔馴染み 廻して頂戴ちょうだい 回覧板 知らせられたり 知らせたり 2. とんとん とん…

「これが人生か。しからばもう一度」という言葉が蘇ってきた

ドラム缶でダンボールをたくさん燃やした。闇夜にごおーっとゆらめく炎は、なんとも味わい深い。そのままずっと見とれていた。炎の前でゆったり気功などして、心地よい時間を味わった。毎日でも焚き火をしたいものだ。 うちには外風呂があって、薪で焚いてい…

「時代が、国がどうなっていくのか、見届けて死んでいかねば」という思いはある

政治については、もうどうしようもなく。 最悪のシナリオを考えてみた。そういうことも見越しておいて、いまここを平穏にすごしていく工夫を。 ①「集団的自衛権行使で攻撃される」 集団的自衛権行使でアメリカの戦いに自衛隊が参加。マスコミはこぞって煽り…

こんな過疎地でも外国の人の働き方、生き方に学ぶ機会は多い

少子高齢社会③ 日本の少子高齢化は、ずっと続く。この流れは止まることはない。そうなると労働力の確保としては、やはり移民政策に移行せざるを得なくなる。 また、日本人はどんどんと海外にでかけて、そこで活躍していくようになっていくのだと思う。 今年…

創造都市の助成事業の2次審査

創造都市の助成事業の2次審査。今回は、昭和の味わいのプレゼンだ。パワポつかわず、紙芝居方式。ダンボールに貼り付けたよれよれの紙、クレヨンでごちゃごちゃ。古い百科事典の外箱でザツにつくった書見台。縁があれば、進んでいく。

利用者の年齢は、下は2歳から上は99歳。その差、およそ一世紀

少子高齢社会② 人口減少の著しい、少子高齢社会を先取りした山里にあって、老人介護施設(みんなの家=デイサービス)と保育事業を行っている。といっても、利用者はほんの僅かであるが。 利用者の年齢は、下は2歳から上は99歳。その差、およそ一世紀。歴史…

中山間地は少子高齢化社会の先取り

少子高齢化社会① 日本は少子高齢化が著しい。昭和20年台は、出生率は、4.3〜2.0人くらい。いまは1.44人くらいか。平成72(2060)年には約2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上の社会となる。 この春野町は、先取りしている。10年で25%ほどの人口…