過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

利用者の年齢は、下は2歳から上は99歳。その差、およそ一世紀

少子高齢社会②
 
人口減少の著しい、少子高齢社会を先取りした山里にあって、老人介護施設(みんなの家=デイサービス)と保育事業を行っている。といっても、利用者はほんの僅かであるが。
 
利用者の年齢は、下は2歳から上は99歳。その差、およそ一世紀。歴史的な幅が、なんともすごい。
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子どもたちは、次々と能力を獲得していく、できなかったことが、日々できるようになっていく。興味を持たせて導いていく世界。
 
高齢者は、これまでできたことができなくなっていく。なんとか、日常生活の質を維持することがメインとなる。
 
二つとも、これまでのぼくの人生にはテーマとしてなかったことだ。そうした世代とのやり取りが、リアルに感じられて、まことに学びの日々となっている。
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保育は、元音楽教師でピアノと即興演奏と作曲の名手のTさんが来てくれる。まことにありがたい、もったいないことだと思う。
 
こうした人材が関わってくれると、そこからまた広がる世界がある。そのうち、地域の人を対象に歌の集いを定期的に開催していくことになる。すでに童謡・唱歌・戦前戦後の歌謡曲、100曲余を模造紙大の歌詞カードにした。
 
また、ここから歩いていけるところに、無農薬田んぼとビオトープ、オープンテラスと木工施設を作るつもり。
 
収穫は二の次で、かつての農業のすがたを復興。地域の自然なよりあいの場、親子のくつろぎと遊びの場、まちなかの人が休憩できる場、それぞれがそこで交流できる場になるといい。
 
昨日は、そんな提案を行政に行ってきた所。採択されれば、10月からの実行となる。採択されなければ、それなりにぼちぼちと。