過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

椎間板を切除するのがいいと医者は言う

腰痛がひどくなってきたので、いよいよ医者に行くことにした。診断では、椎間板ヘルニアだという。骨と骨の間でクッションとなる「椎間板」という軟骨が押し出されて脊髄神経を圧迫している。そのために、痛みとしびれが起きている。

腰椎の一部を削って椎間板を切除するのがいいという。術後は、しばらくはコルセットをつけることになる。しかし、手術は怖いしコルセットもいやだ。とりあえずは、腰を温め重しで伸ばす治療にした。しかし、この程度では痛みが治まるはずもない。

あるとき、同じような腰痛もちの同僚が、いい先生がいるよと勧める。この痛みが治まるならと、さっそく出かけた。医院の待合室には、患者がぎっしり。先生は、ぱっと触って症状を言い当てる。ぎっくり腰などすぐに治してしまうような力があった。

そこでは、幅10センチほどのゴムバンドを腰に巻く治療法を指導された。巻いていると動くたびにゴムバンドが収縮する。ポンプになって血の循環が活発になる。すると、老廃物が運ばれて細胞が元気になって痛みも治まるということだ。実際に巻いていたら、すこし腰痛はおさまり腰も曲がるようになる。

だがこの治療院は、つねに先生はいない。弟子が治療するのだが、みな顔色が悪く人相もよくない。エイエイと声は出すが、まったく気が通っていない形だけのものだっだ。高額だし、しかも領収証も発行しない。そんなことで、通う気がしなくなってやめたのだった。