過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

わたしの腰痛体験────腰から右足のつま先まで、しびれたように痛む

満員電車に乗って揺られているだけで、痛くてしびれてつらい。30分も座ると痛くてたまらない。立ち上がったり歩いたりすると痛みが緩む。座る。また、しばらくすると痛み出す。そんなことの繰り返し。まっすぐに立てない。立つ姿勢は、痛みのために側湾していた。

腰痛がひどくなったのは、三十歳をこえたときのことだった。腰がどおおおんと重くなり、いつも鈍痛がする。腰から右足のつま先まで、しびれたように痛む。腰骨と大腿骨は芯から凍りついたような痛みとしびれがある。

わたしの腰痛の歴史は長くて、中学時代からだ。器械体操部で活動していて、鉄棒や跳び箱の着地に失敗、それで腰を痛めたんだと思う。以来、半年に一度くらいのペースで腰痛が起きていた。

踵から着地すると腰に響く。そろりそろりとつま先で歩く。顔を洗うときに腰が曲がらないので膝を曲げる。くしゃみをすると腰に響くので、なにかにつかまって力を分散させる。けれども医者には行かずに、だましだまし腰痛とつきあってきた。

だが、この三十歳のときはかなりの重症であった。事務系の仕事なので、ほとんどデスクワーク。長時間座れないので、仕事にならない。腰は身体の要というわけで、腰が動かなければ体ぜんたいの動きも悪い。俊敏になれない。この先、歳をとったらさらにひどくなるだろうと思うと、暗澹たる思いがしていた