過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

国家主権って

主権、主権とよく言われるけど、主権という言葉の意味がかりにくい。ので、朝一の、頭の体操。▲主権って、あるじの権利・権力・権威ってことか。おれさま以外に、えらい者はいない、強いものはいない。最高の力と威厳みたいなものか。おれさまの言うことをき…

ミツバチがわんさかと

庭の柿の木にミツバチがわんさかとやってきた。どこかの養蜂家のところから逃げてきたらしい。スズメバチが攻撃を仕掛けている(左下)。ミツバチは集団になって結束して対抗しようとしている。

ベナレスで死を迎える

インド人から聞いた死の迎え方の話です。▲インド人の理想的な死の迎え方は、聖地ベナレス(バラナシ)で死を迎えること。そこには、聖なるガンジス河が流れている。そのほとりで息を引きとり、遺灰を川に流してもらうことが、最高の死の迎え方なのだ。遺灰が…

よく気をつけるということ

「よく気をつけている」というのがブッダの教えの中核にある。原始経典の「ダンマパダ」や「スッタニパータ」をには、そういう言葉がよく出てくる。「よく気をつけている人こそが、渡りがたい激流を渡り得る(ダンマパダ174)」。わたしたちは、日常、よく気…

かなり怖かった「いま・ここ」体験を

思考が止むと、そこに、「いま・ここ」体験が起きる。「いま・ここ」体験があるとき、そこに思考はない。リアリティが訪れる。▲しかしこれ、坐ったままの瞑想では、ぼくにはなかなか難しい。▲なにしろ、呼吸を一つするたびに、いろいろな思考が入り込む。た…

押田神父という方

押田成人という方がおられた。ドミニコ会修道司祭で、八ヶ岳の麓の高森草庵で、土を耕しながら、自給自足の暮らしをしておられた。▲もう亡くなられたが、その方の本を読むと、宗派にこだわることなく、ことばが生きている。ほんの一端を紹介したみたい。坐禅…

呼吸に気づく

瞑想の本質は考えを止めることにあると思う。▲私たちは、未来を心配し過去に悔やみ、四六時中あれこれと考えている。その考えを止まらせることが瞑想。考えが止まると、「いま・ここ」に気づいている自分が立ち現れる。考えを止めるには、どうしたらいいか▲…

上から目線について

上から目線、という言葉がよく聞かれる。▲相手から受ける、見下すようなものの言い方や雰囲気をさす。「おれのほうが詳しいし、正しい。教えてあげている」というような高飛車な雰囲気か。 「くっそー、なんか偉そうだな」と、相手に反感や不快感を与える。…

イノシシの解体をつぶさに観察した

こないだの友人の集い(TT森という自給自足経済を目指す仲間)で、イノシシの解体を目の当たりにした。▲当日の朝、ワナにかかった子どものイノシシを持ってきてくれた。その方が、器用に解体する過程を見せてくれた。そばの川に引きずっていく。うちのランも…

この世のものではない生きものを、しかと見た

坐禅での不思議体験。30年近くも前だが、臨済宗の国際禅道場(千葉県鹿野山)で坐らせてもらったときのこと。▲2泊3日の接心で、朝の4時に起きて、夜の10時まで坐る。40分に一度、休憩が入る。曹洞禅と違い、臨済禅は目を開けて壁を背に坐る。3日目の朝のこと…

台所にヘビさん出現

ネズミが天井を走る。台所でガリガリとかじっている。巨大なネズミと小ネズミも発見。▲いよいよ、ネズミ捕りの開始だ。ネズミ捕り機のお餅を取り替えて、粘着シートも敷いた。ついでに台所の片付けをしていた。▲すると、棚の上でキーキキキキというネズミの…

こんにゃくびわの葉療法で元気を回復中

この10日間、空咳が止まらない。熱はないが、体はダルいし、寝つきは悪くて眠りが浅い。気力も涌かない。つらい。▲そんなとき、近くで自然療法の講習会があった。そこで、コンニャクびわの葉湿布を教えていただいた。▲やり方はこうだ。茹でたこんにゃくをタ…

マザーテレサとの出会い

きょうがマザーテレサの命日ということを知った。ぼくがマザーを訪ねたのは、20年近くも前のこと。▲すえた汗と牛のウンチとカレーの匂いのするカルカッタの喧噪な通りに、その教会があった。▲式典を行う中央部には、マザーの姿はおられない。ざんねん、きょ…

瞑想は、「いま・ここ」に徹すること

瞑想というと、どこか別の世界に行くようなイメージがある。たとえば、光の世界だの、浄土だの、神霊の世界だのに行くという瞑想もある。あるいは、なにかシンボルをイメージして集中する方法もある。それはそれで、とても心地よい深い体験になる。▲だが、ぼ…

考えが止まること

考える、というのは果てしない。わたしたちは四六時中、思ったり、考えている。▲考える、というよりも、あれやこれやと頭の中でおしゃべりしている、暴走しているみたいだ。膨大なおしゃべりの量で、そのスピードは速い。朝、スカっと目覚めて起きられないと…

生きものとの共存

山里に暮らしていると、いのちを奪うことが多い。生きものとの共存は難しい。▲草にもいのちがある。あらゆるいのちは、ひとしく尊い。山川草木悉皆成仏。……都会暮らしの時には、そんなことを述べていた。けれども、こちらで暮らしていると、そんなことはいっ…

ヘビとおそれ

さきほどランを連れて散歩に行くと、河原の道にヤマカガシがいた。猛毒だが、マムシと違って逃げていくので危ないことはない。▲小さい頃から、ヘビは気持ち悪い、恐ろしいという感情が刷り込まれている。なにしろぼくはヘビが大の苦手だ。ところが、山里に越…

イワシと火の玉

新鮮なイワシは安くて美味しい。刺身にしても蒲焼にしても天ぷらにしても。東京にいたときには、よくアメ横で買ってきた。▲イワシや鯖は「ひかりもの」という。波打ち際などで太陽に反射して、キラっと光るからだと思っていた。ところが、実際に真っ暗いなか…

郷土史家を訪ねた

先日、郷土史家を訪ねた。木下恒夫さんという。地元の歴史について20冊も自費出版でされている。図書館でこの方の本を見つけた。▲古代史からの資料もきちんと踏まえておられて、感心することが多かった。こんなすごい人が地元にいる。高齢のようだから、お会…