過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

考えが止まること

考える、というのは果てしない。わたしたちは四六時中、思ったり、考えている。▲考える、というよりも、あれやこれやと頭の中でおしゃべりしている、暴走しているみたいだ。膨大なおしゃべりの量で、そのスピードは速い。

朝、スカっと目覚めて起きられないとき、布団の中でうつらうつらの状態が続く。その時、あれやこれやと妄想のような考えが動きまわっていくのがわかる。▲考えるというのは、エネルギーの消耗になっている。エネルギーが漏電しているような感じだ。

その動きまわる考えが止まると、頭の中は静まる。心は落ち着く。波立っていた水面が静まって、鏡みたいになる。体と心との一体感が生まれて、深いリラックスが訪れる。とともに、エネルギーも満ちてくる。▲消耗をもたらす「考えること」を止まらせるのが、「瞑想」の技術ってことだと思う。

瞑想のやり方はさまざま。ヨーガもいい。ただただ呼吸を数えるのもいい。お経やマントラを唱えるのもいい。念仏もお題目も不動真言祝詞いい。▲ポイントは、呼吸に意識をもってくること。吸う息、吐く息に意識を向けていく。そうして、身体を感じること。呼吸と共に起こる、いろいろな身体感覚に微細に気づいていくこと。そうすると、考えは止(や)んでくる。