過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

帝国データバンクが調査のために訪ねてきた

帝国データバンクが調査のために訪ねてきた。二度目である。
 
こんな辺鄙な山里の、介護施設として認可されてまだ一年もたたない零細な施設に、わざわざ帝国データバンクが調査に来るのは、どうしてなんだろう。
 
普通、データバンクが来るのは、取引先(仕入れ先か売り先)が、信用に値する企業かどうかの調査依頼だろう。
 
昨年は、設立登記して3ヶ月。銀行口座も開いておらず、行政に介護施設の申請も出していない段階であった。借入金もないし、預貯金もない。
 
ただ、事業をはじめるにあたって、地主と借地権についてもめたことがあり、地主が信用調査をかけてきたのかと思った。
 
しかし、その土地は、先月には購入して、名義変更も済ませた。なのにまた、帝国データが調査に来る理由がわからない。
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調査に来たのは、昨年と同じ人。「もうわたしも70歳になるので、もう二度と会うこともないかもしれませんが……」と言う。まあ、なんだかわからないけれど、これもなにかの縁。玄関先で立ち話をしたのであった。
 
昨年の来訪時には、ちょうどあかりを幼稚園に迎えに行くときだったので、一緒に幼稚園まで同行、車中で雑談をしたのであった。
 
「う〜ん。池谷さんのやっていることを、一言でなんと表現したらいいのかわからない」と、彼は頭を抱えていた。
 
「信用調査っておもしろそうな仕事ですね。ぼくもやりたいと思ったことがありました」と言うと、「池谷さんなら十分にできますよ」。「じゃ、こんど仕事を紹介してくだいね」といって別れたのであった。
 
きょうは、帝国データバンクの本店所在地を見たら南青山なので、ぼくは「いいですねー。田舎暮らしもいいいけれども、年とったら、青山あたりに住みたいものです。毎日、ギャラリー巡りしたり、女の子のファッションを眺めたり、いいものです」なあんて話をしたのであった。
 
これ、ほんとの気持ち。晩年には青山で暮らせたら最高ではあります。ありえないけど。