過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

戦争の本質というものを考えてみた

朝、戦争の本質というものを考えてみた。

①戦争とは、人が人を殺し合う。徹底的に痛めつける。いのちを、身体を、心を。家を、道を、建物を、橋を。大切にしている神殿やら神さまも、宝ものを破壊し続ける。相手が降参するまで続けられる。

②欲張りで思い上がった国があって、領土を拡大しようとして他国を攻める。他国の人民を隷属させて、資源を奪い、自分たちは甘い汁を吸おうとする。かつての帝国主義の戦争はそんなものだ。その代表がイギリスだ。

③ほとんどの戦争の背景は、経済だ。カネが儲かるからと仕掛ける。そこに利権があって手にしようとする。武器商人、人殺し産業が、戦争をしないと儲からない仕組みになっている。いわば経済を支えている。それで戦争を仕掛けようとする。とくにアメリカだ。

④戦争を仕掛けるとき、国民にアピールするのは「自国の防衛」だ。「悪い国があって、攻めてくるので、先に仕掛けるのだ」「もとは、あの国が悪い。ずいぶんと我慢してきたがもう限界。反撃する」という。

日本も朝鮮、中国、フィリピン、シンガポールインドネシアミャンマー、インドなどに攻めていった。その理由は「自国の防衛だ」。シーザーでも、アレクサンダーでも、ナポレオンでも、ヒットラーでも「自国の防衛」といっただろう。

⑤「自国の防衛だから」それは「正しいこと」だ。正義だ。愛国心だ。子どもたちは素直に信ずる。それに従わないものは、非国民とされる。地域で暮らしにくくなる。責められる。みんな従わざるを得なくなる。

⑥ほとんどすべて正義の源泉は、「選民思想」にある。「自分たちだけ」「自分の民族だけ」「自分の国だけ」が優れている。正しい。その理由は、なんでもいい。神の子孫である、万世一系である、神から選ばれている、正しい真理の教えを奉じている、などなど。理由はいくらでも作ることができる。

⑦戦争で戦うのは、ほとんどが若者だ。国の未来を背負う有能な若者たちが殺し合い、傷つき死んでいく。そして、民間人も死んでいく。憎悪は長く長く続く。しかし、戦争指導者たちは、安全圏にいて生き延びる。

⑧戦争を煽った人、戦争指導者たちは、敗れると、そのことは「なかったこと」にしてしまう。書類は焼き尽くし、改ざんし、自分はもとより平和主義者であり、戦争をしたのは「いたしかたなかった」と言えばいいと思っている。そしてまた、儲けようとする。