過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

稲架掛けの工夫

今回の稲架掛けは、二脚とした。両端だけ三脚とした。いずれも足を地面に打ち込んだ。まだまだ工夫の余地がある。強固で倒れることなく、そして組み立てのかんたんな方式を探求していかねば。

稲刈の作業はバインダーという手動式の機械で行う。排出された稲の束を集めて、稲架掛けする。

おそらく収穫は800キロくらいになるので、稲の束となると3,000束くらいになる。それだけの量を架ける作業はたいへんだ。

いちばん厄介なのは、稲架掛けの台つくりだ。がっしりとしたものにしないと、倒れてしまう。稲が泥まみれになったら、おいしいものができない。

横棒は、杉の間伐材を使うのだが、これが2メートルも3メートルもするやつで、かなり重たい。それを支える足(2脚、3脚)をつくる。こちらは、竹をつかったのたが、そのために切った竹は200本ちかくになる。

アルミのパイプを使うのが、軽くて簡単でいい。しかし費用がかかりすぎる。常設の稲架掛けの小屋をつくってしまうことも考えているが、これも規模が大きくなりすぎる。深い穴を掘っておいて、そこに台を埋めるようにすればいいかもしれない。

コンバインで刈れば、稲刈と脱穀とがセットなので、稲架掛けの必要はないのだが、費用がかかる、保管場所の問題。なにより、天日干しの風景は捨てがたい。