過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

お寺によって温度差はある

「神社・寺カフェ」は、浜松市の文化事業として採択されたものだけど、神社とお寺が内発的にやってみたい、ということでスタートしたわけじゃない。いわば、まあ池谷が勝手にすすめている企画。なので、お寺によって温度差はある▲お客さんが来たら、山野草をこここに置いて、スケッチブックを展示して、抹茶をお出しして……と嬉しそう語ってくれるお寺。パンフレットを町内会に回覧してくれたお寺。あちこちの集いでパンフレットを配って、宣伝してくれているお寺▲お客様をしっかりおもてなししようというお寺さんは、うれしい。「ほんとうは、われわれ仏教会がやらなくちゃいけないことなのに、在家の池谷さんがこんなにやってくれて、ありがたい」と言ってくれるところもある。

いっぽう、はずみで参加したけどね、実はどうでもいいんだ、なあんていうお寺もある。パンフレットを送って2週間もたつのに、小包を開いてすらない、とか▲勝手にお寺に参拝してもらえば、それでいいと思っているお寺とか。たくさん人に来られても、手間だよなあと思っているお寺もあるにはある▲池谷が、ちゃんと宣伝してくれて、団体をあつめて、こちらに誘導してくれるんだなあと思っているところとか。まあ、いろいろ。

この企画は「お寺めぐり」じゃなくて「お寺の和尚さんめぐり」なんですよ。建物の観光じゃなくて、お坊さんに会いにくる、お坊さんときさくに語れるというのがポイントなんですからね。ちゃんと対応してくださいよ、と伝えてはいるけど▲ま、今回は初めての企画。前例のないこと。しかも、まったく人間関係のないところで、いきなり電話をして参加してもらっているわけで、そこは無理もない。これを踏まえて、2回目、3回目と次第に質が上がっていくと思う▲なにごとも、カタチをつくっていこうとするときが、いろいろたいへん。そうして、そこに手応えがあって、おもしろい。スイスイとうまく運ぶよりも、ね。