過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

宮沢賢治と南無妙法蓮華経

宮沢賢治の手帳には、「雨ニモマケズ」の詩が書かれ、最後のページには南無妙法蓮華経曼荼羅が描かれている。それを装幀してみた。

法華経妙法蓮華経)における虚空会(こくうえ)の儀式を表現したものである。

虚空会の儀式とは、釈迦仏が空中に浮かび、そして衆生もまた虚空に摂せられて説法が始まる。いわば、永遠のブッダが語られる。

その永遠のブッダの源泉こそが、南無妙法蓮華経という題目に濃縮されている。ゆえに、左右に釈迦如来多宝如来がおわし、そしてまた四菩薩(上行、無辺行も浄行、安立行の諸菩薩)があらわされている。

賢治は国柱会の田中智学を尊敬して上京して入会する。下足番でもいいから、国柱会で学びたいという。そして、国柱会で児童文学を書いてみたらと勧められるのであった。

賢治のそのあたりの経緯を知りたくて、江戸川区一之江の国柱会の本部を訪ねて、田中智学のひ孫の方からいろいろ教わったことがあった。

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