最近の相談事例。損害賠償。「債務不履行(民法415条以下や不法行為(民法709条以下)によって、他人に損害を与えた人が、被害者に対してその損害を補償する」。
①Mさん。大型の飼い犬がお年寄りにじゃれついて、転倒させ骨折。医療費と慰謝料で1500万円の損害賠償を請求される。いま訴訟中。
保険に入っていたら(タバコ一箱分くらいの保険料)よかったが、入っていなかった。家屋敷を売却して賠償に充てることになる。
住む家がなくなる。ワンコと暮らせる家をさがしたが、どこもだめ。それで、移住相談に来られた。
空き家になっているわが家を貸してあげることにした。家の補修と片付けをせっせとされていた。しかし、数日前、もっと適当な家が見つかったということで、そちらに移住した。我が家は、片付いてありがたいけど。
②Oさん。叔母がコンビニの駐車場で車にはねられた。意識不明の重体。ひとり暮らしの80代。医療費と介護費、慰謝料の損害賠償の請求が可能。だが、ひとり暮らしで身寄りがない。
弁護士のサイトを見ると、後遺障害1級に認定された方に支払われた賠償金の例。
治療費(含労災) 4400万円
交通費 55万円
入院雑費 120万円
休業損害・付添看護費 1450万円
将来看護費用 2億円
福祉車両・住宅改造費等 1500万円
入通院慰謝料 400万円
逸失利益 5450万円
後遺障害慰謝料 2800万円
既払 5100万円
弁護士費用 3000万円
合計:3億4000万円
弁護士費用 3000万円というのは、成功報酬であろうがすごい金額だ。
被害者になっても加害者になっても、たいへんだ。そして、いつ自分がそうなるのか、わからない。